1-9-1【温泉】
今は、どの地域にも「日帰り温泉」があるし、昔ながらの湯治場には「共同浴場」がある。
「共同浴場」は住民は只だが、他所者は金を払わねばならない。
普通は料金箱に入れるだけなので、払わない他所者がいるが、清掃等維持費が掛かるのだから、踏み倒すなど持っての他である。
「日帰り温泉」施設は、竹下内閣の時に「ふるさと創成一億円事業」と言う目玉施策があって、これで造った町村が多かった。
日本中どこでも温泉は出るが、温度が高すぎたり低すぎると維持費が掛かってしまい、上手くいかない所もあった。
高いところは冷ませばいいのだが、低いと沸かさなければならず、維持経費が捻出できずに閉鎖したのだ。
水で薄めると効能も薄くなってしまうから、「源泉かけ流し」と謳っている温泉は薄めずに使っている。
温泉から上がる時は、シャワーで洗い流さずにしばらく濡れたままで自然乾燥させた方が温泉成分が身体に沁み込んでいい。
今は銭湯に行く習慣が無く、内湯で育っているから、局部を洗わずにいきなり入って来る若者がいるのにはビックリである。
公共浴場に入る時には、まず、シャワーか手桶で腰の前後を良く洗い流してから入浴するのがマナーである。
また、TV番組の影響か、タオルを湯船に浸ける人がいるが、これもマナー違反である。
タオルは絞って自分の手桶に入れて置くか、畳んで頭の上に載せて置く。
マナーはきっちり護らなければ、トラブルを引き起こしてしまう。
マナーや常識が明らかに間違っていると思えば、正々堂々と意思表示して世間を正すべきなのであり、気に入らないからと無視することが一番やってはいけないことなのである。