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1-6-1【三途の川】
「この世」と「あの世」の間を別ける川が「三途の川」であり、実際にそういう名前の川が有り、渡し守の奪衣婆、懸衣翁を祭る祠まである。(群馬県)
死後49日をさ迷った後、三途の川に来て「あの世」に渡るのだが、その渡し賃が「六文」である。
真田幸昌の「六文銭の旗印」が有名だが、あれは『いつでも死ぬ覚悟』と言う事を表しているのだ。
で、三途の川の河原が「賽の河原」である。
親より先に死んだ子供たちが、ここで親の供養のために「石を積む」のだが、積み終わりそうになると鬼が来て崩してしまう。
これを際限なく繰り返すのだが、地蔵菩薩が来て子供たちは救われるのだ。
そして、三途の川のほとりで、第一回目の審判を「初江王(釈迦如来)」から受けるのである。