1-5-6【知的生命体】その2
どうやっても、物質である以上「光速」を超えることはできない。
これはビッグバンの時、質量0で光速で動き回っていた量子が、相転移を起こしてヒッグス粒子と干渉し、光速以下になって質量が生まれた。
光など電磁波はヒッグス粒子に反応しないので、いつまでも光速で動き廻ることを余儀なくされているだけなのである。
よく、SFに「分子配列を原子レベルで走査し、その情報を電波で送って、全く同じものを離れた所に作れば光速移動と同じ」という設定がある。
いわばFAXの立体版だが、それは「不確定性原理」というものがあって、『位置を正確に計ろうとすると運動量が乱され、運動量を正確に計ろうとすると位置が解らなくなる』ということになって、正確な走査自体が不可能なのである。
物質が質量を持つ以上、光速を超えることはできない。
だから、異星人が地球に来ることなど、起こり得ないことなのである。
第一、そんな驚異的な科学力がある生命体なら、人間など蟻程度にしか考えないから、いちいち隠れたりせず、堂々と占領すればいいことなのだ。
人間だって何の断わりもせずに、自然を傍若無人に開発し、生態系を崩壊しているのだから、そうなっても異星人に文句など言えまい。
自称なら某国(亡国?)の総理大臣夫妻が金星人らしいが、宇宙人はコーヒーのCMでしか存在しないのである。