1-4-1【林道ツーリング】
まず、林道を走る時は「林業作業優先」を肝に命じなければならない。
元々、植林・間伐・切出のために造った道路なので、これらの行為の邪魔をするなど以ての外だ!
林道は砂利道が普通である。
アスファルトは、常温では固まってしまうから、熱いまま舗設しなければならないが、山奥のうえ、そこに行く道が急勾配&狭いときているから、とても熱いうちに現場には到着出来ない。
それに、舗装できても、沢という沢が水途となるからすぐに掘られてしまうのだ。
だから、林道は荒れていてキックバック(反動)が激しい。
段差が激しいから、最低地上高が20cmぐらい無いと徐行の連続で目的地に着くことなど覚束ない。
そうなると、当然、四輪駆動車と言うことになるが、日本の林道は2mぐらいしか無いところがある。
大きな四駆では、トレッドが道幅一杯になってしまうので取回しが悪い!
軽四駆が最適だ。
しかも、ちょっとやそっとの衝突にも耐えられる頑丈な車でなければ、林道ツーリングはできない。
ツーリング中は前照灯を点けてハイビームで走ること。
カーブミラーの連続で、ライトを点けてないと認識してくれないし、昼間ならハイビームでもそんなに眩しくはないが、すれ違う時はマナーとしてロービームに切り替えるべきだ。
これは、カーブミラーが連続する舗装道路でも有効である。
特に内側を走って来る車はセンターラインをオーバーして来ることがあるから、十分気をつけなければならない。
また、林道はバイクが良く走っている。
バイクはコーナーでは膨らんで走ってくるので、時々警笛を鳴らして車が走っていることを認識してもらう必要がある。
私も、カーブを高速で突っ込んでくるバイクに何回も出会った。
砂利道では、車もバイクも滑って急には停ってくれない。
幸いカーブ前で徐行していたので大事には至らなかったが、バイクは自分の音がうるさくてあまり良く聴こえないらしい。
こうなると、前照灯点灯は必須である。
また、私の四駆にはドアミラーの下に、後輪を移すサブミラーが付いている。
これは、車同士がすれ違う時、道幅一杯まで寄らなければならないが、崖から脱輪して谷底に転落することを防止するために付けている。
林道はどんな状態になっているか判らないし、何が飛び出しか判らない。
実際、鹿にボンネットの上を飛んで行かれたことがある。
ラリーじゃないんだから、安全を確認しながらゆっくり走ることが寛容である。