【ゆらぎ】
自然は「ゆらぎ」を基本としている。
完全な「整列」と同様に、完全な「乱雑」は有り得ないからだ。
例えば「赤」と「白」の玉を混ぜれば、混沌とした状態ができるが、完全に「赤」と「白」半分ずつに分かれるのと同様に「赤」と「白」が完全に隣り合うことも有り得ないのだ。
「乱雑」とは、正規分布に従うものなのだ。
隣が同じものと違うものが同じ確立で存在することになり、自然界では不確定性原理に基づいて常に「揺らいで」いるのである。
わが宇宙は、つい最近、収縮から発散に動きを変えたらしい。
つまり、わが宇宙の最終形は極限に薄まった空間である。
しかし、一度「中性子星」や「ブラックホール」になったものが、物質が均衡するために水素まで分裂するとは到底思えない。
と言うことは空間だけが膨張し、物質はそのまま存在するのだろうか?
重力は物質を集める一方である。
とすれば、物質を水素原子にまで分解する力が無ければ、全く均等な空間など有り得ない。
つまり、完全に「赤」と「白」が隣り合うようにするためには膨大なエネルギーが必要なのだ。
こんなことを考えても人類はいずれ滅亡するのだし、宇宙の最期など誰も見ることはできない。
運良く解明できたところで、全く無意味なことなのである。
さて、このようなことを研究する必要があるのだろうか?
「事業仕分け」とは、このような問題を含んでいるのである。