2-20-1【本流】
どうも、最近の政府を見ていると『こんなに努力しているのです。諸般の事情で努力が報われ無いだけです』というスタンスに見える。
しかし、前にも書いたが、一番ダメなタイプは「能力が無いのに、やる気がある」人間なのである。
能力とは「方向性」を見極める能力である。
政治家に最も要求される能力だが、今の政府には全く無い。
これでは日本の将来は「お先真っ暗」である。
トップは確実に進むべき方向を見出さなければならないのである。
川の流れは、場所によっては「止まっている」ように見えたり、「逆流」しているように見える。
しかし、本流は必ず海に行き着くのである。
トップに要求される能力は「本流」を見極める力なのであり、その進むべき道を部下に納得させて一丸となって進むことなのである。
ところが、今の総理は「民衆受け」ばかり考えて、方向性が定まらない。
いわばアメラグの「ショットガンフォーメイション」なのだ。
受け手はどこに来るか判らないし、そもそも周りの「あっちだ。こっちだ」という声に惑わされてとんでもない方向に投げてしまい、進むどころか後退してしまっているのだ。
普通なら選手交代すべきなのだが、交代出来る選手がいないから、ズルズルと試合を続けているし、観衆は大ブーイングが、このクウォーターバックには応援に聴こえているから全くやめる気が全くない。
「愚直に努力しているから許される」と思っていることが大間違いなのに、まったく本人は気づいていないのだ!
今、日本は逆噴射状態であることを、政府は認識しなくてはならないのだが、「蛙の顔になんとやら」である。
そもそも選挙は「政策」を選択するものなのに、国民が選挙による「交代」だけを選択したから、このような事態に陥っているのだ。
いうなれば選挙という「手段」を目的化しているところに、今の民主党の限界がある。
といっても幹事長の「数は力なり」という間違った考えに流されているだけなのだが…
今回も「選挙の勝敗」を目的として民主党は戦っている。
しかし、前の総選挙で勝つために、散々「選挙詐欺」を働いた民主党に再度入れる国民はそうはいないだろう。
特に沖縄ではほとんど支持する国民はいないだろう。
どこかに、将来の日本の進むべき方向をしっかり見据えている政党はないものだろうか。
「憂国」と言えば簡単だが、このまま手を拱いていては確実に「日本沈没」になってしまうのだ。
例えば、国民一人あたりの債務が、日本は国家破産したギリシャよりも多いのである。
そろそろ「便利」「快適」に溺れず、汗を流す生活に戻ることが、本流に戻ることなのではないだろうか?
耳障りの良い「選挙公約」に騙されていては、子供や孫がその分苦労を背負い込むことになる。
今の「楽」のために、子孫に「苦」を押し付けてはならないのである。