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1-3-2【ヘッドランプ】

山屋は「ヘッドランプ」とは言わない。

「ヘッデン」と言う。

ヘッド+電気だかららしい。

山屋の考えることは、実に単純である。


昔は暗い上に電池が長持ちしなくて使いものにならなかったが、今はLEDという消費電力が少なくて滅茶苦茶明るいものが出て来たので重宝している。


ワットのLEDなどは、直視すると目が潰れそうな程だ。


ただ、ヘッドランプは「明るきゃいい」と言うものではない。

「ハイパワー」と言うものは、それだけエネルギーを喰っているだけなのだ。


例えば、ガスストーブにしても、ボンベのガスは1g当たりの発熱量が決まっているから、高出力なストーブはそれだけ一度に燃料を消費しているだけなのである。

(ストーブとは、ガスコンロのことだが、今は英語のままストーブと言うのが普通。ちなみにコンロは中国語の火炉から日本語化した言葉である。「豆知識」)


だから、滅多矢鱈ハイパワーのものを買うと電池や燃料もたくさん持っていかねばならない。

寒冷地では、低出力ストーブで幾らヤカンを熱しても一向にお湯が沸かない。

(与える熱より奪われる熱の方が大きい)

そういう時はハイパワーでなければ仕方がないが、低地のハイキング程度なら2000Kcalもあれば十分である。


ヘッドランプも矢鱈明るいと、却って周りが見えづらくなるのだ。

眼が明るところに合わせてしまうので、暗いところはますます暗く見えるようになってしまう。


満月なら月明かりだけで歩けるのだから、広範囲を平均的に照らすものが、夜、山道を歩くのには最適なのである。

スポットで明るくして、周りを見えなくするのは実は危険なことなのだ。


光量を調整できるものなら、いざという時に明るくできるし、スポットとワイドにフォーカスを変えられるものなら万全である。

これでも実売四千円位で買うことができる。


何故、夜歩くかと言うと、山頂で迎える「ご来光」がこの世と思えない程感動的だからである。

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