表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

言語が通じたからと、名前を呼ばれるわけではない

 「さむぃ!」

 いや、なんで俺様は⋯今、肌色分多めにされているんだ?


 ヒント:身体が汚れすぎて、悪臭を放っているから。


 ヒントありがとうな。

 確かに俺様は臭かった。

 鼻が詰まるほどの悪臭。

 だが、あの牢獄にいたモノは大抵その匂いを放っている。

  俺様が特別ではない。

 「苦情いうほど根性あるなら、No.0218314914106号君、継続して良いわね?」

 「さっきからなんだよ、その名前は!俺には、親にもらった美春颯斗って名前があるんだ!その名前で呼べよ!」

 言語が通じた途端、俺様は井戸の前で井戸水を浴びせられたことに、不満を露わにした。 身体を綺麗にしてくれるのはありがたいが。

 コイツら、皆揃い揃って女性だ。

 しかも、ここは牢獄のある敷地の庭井戸。

 俺様にも、羞恥心というものがある。

 「水を汲んでくれたら、俺様があとはやるから」

  日本にいたときは、身支度ぐらい整えていた。

 「だめよ。このセカイの水は凶器にも出来ちゃうもの。アナタに今、此処で死なれたら困るのよ」

  その言葉に俺でなくても違和感を覚えるだろう。

 水が凶器になる? 俺様に死なれない為に、まとまった水を与えないようにしている?

 たとえば、逆にだ。

 俺様を押さえつけて、水をかけているコイツらにこの水でも危害が与えるモノでもあるのか?

 俺様は心の中で念じる。

 ヒントの妖精いるなら、答えてくれ!

 この水を操ることが俺でも、出来るのか?


 ヒント:このセカイで水を操ることは、異世界人でも可能です


 (よし、やってやろう)


 俺は今度、水に念じた。

 

 (ウォルミリオルスキターバ・ドラゴリア!) 

 

高評価・お気に入り登録よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ