表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

87/97

そろそろ、私に名前を与えては頂けないでしょうか?

名前は、可能な限り有名処は使わない様にしています。

「ソフィア」とか「アリア」とか。

「レキ、私は良いわよ。」

「……分かった。」

「それでは?」

「ああ、買おう。幾らだ?」

「ありがとうございます。設備投資にそれなりに掛かりましたので、白金貨30枚になります。」

「分かった。」


 俺は白金貨30枚支払い、何時もの待遇をお願いした。

 後、精霊玉も俺が引き取った。

 正直、持っているだけで、命の危険があるからな。

 それと、彼女はエルフ族である事を隠す為に、「偽耳(ぎじ)の飾り」と言う耳飾りを付けている。

 この耳飾りを付けたエルフ族の耳は、特徴的なあの長さから普通の人族の耳に変わる。

 勿論、外見が変わるだけだ。


 そして、セシルの所に戻るとセシル達と奴隷2人は楽しそうに談笑してた。


「遅かったわね、レキウス。」

「待たせたな。それでセシルの方はどうだ?」

「この人達とはやって行けそうだわ。確かに彼女達には身体に欠損等を背負っていて、彼女達にとっては辛いやり直しになるけど、私が初心者だからちょうど良いわよ。」

「分かった。それで、其方はどうかな? 俺が君達を購入して彼女セシルに、貸すという形になるが。」


 奴隷の姉妹はお互いに向き合い無言で頷いた。


「「私達で良ければお願いします。」」

「セシルも良いな?」

「ええ、勿論よ。」


 奴隷の姉妹は将来有望な冒険者だった為、値段が上がるが、同時に怪我や身体の欠損で著しく値段が下がり、2人で金貨5枚となった。

 勿論、奴隷紋への変更等も込みでだ。


 そして、我が屋敷に到着すると、奴隷の姉妹マリサとナリサは、この時に、目の前に居る俺と、噂の竜勇者(ドラグブレイヴァー)の俺が同一人物だと認識したみたいで、俺は何も言わず2人の顎に回復魔法と、こっそりと洗浄(クリーン)を掛けた。


 そして、応接室で、セシルとマリサとナリサに契約魔法を掛けて、2人の怪我と欠損を治した。

 3人には既に仲間意識が芽生えていたみたいで、3人は涙を流して喜び合った。


 そして、部屋を変えて、エルフの王女も右腕の欠損を治した。

 覚悟を決めていたが、やはり辛かった様で、静かに1粒の涙がエルフの王女の頬に流れた。

 ある程度落ち着いたら、エルフの王女は言った。


「そろそろ、私に名前を与えては頂けないでしょうか?」


 そうなんだよな。

 結果的には、まだエルフの王女の名前が決まってないんだよなぁ。


 奴隷になる前の名前が「エネフィア=マルゴ=ゼイン=ユーグ=レーナイド=ユーファニア」なんだ。

 ……長い!

 だったら、「エネフィア」で良いよなと思ったら、「私は既に王女である事を捨てました。王女の頃の名前も必要ありません。」と言われて0から考える事に。

 ……かと言って、両親から貰った名を捨てるのもなぁ。


 それで、「エネフィア」の意味が、エルフの古語で、「深い尊敬」だと教えて貰った。

 確か、花言葉で「深い尊敬」を持つ花は……

 ……

 ………………

 ………………………………白い薔薇だ!


「名前は、『ロゼ=フォーワイト』で『ロゼ』だ!」

「ロゼ……、ありがとうございます。それで、もし良ければ意味を教えて頂けないでしょうか?」

「エネフィアと同じ『深い尊敬』を意味する名前だよ。」

「……ありがとう……ござい………………ます。」


 (こら)えきれずにエネフィア、いや、ロゼは涙を流した。


 暫くゆったりして貰い、夕食の時に全員に集まって貰い皆に紹介した。

 夕食の後、俺の部屋で太裳(たいじょう)を召喚して、5人の服を追加でお願いした。

 太裳も俺の中から見ていた様で、創作意欲が沸くと喜んで引き受けてくれたよ。

 ……サイズ?

 太裳(かみさま)が目測で確認済みだよ。


 翌日からは、初心者のセシルも居る事から5人には護身術とかを基礎からやり直して貰った。


 セシル達には、ロゼの事は、とある国の高貴な生まれだが、色々有って亡命した、と言っている。

 3人は納得してくれた。


 午前中は、冒険者に必要な座学と、メイドとしての知識と作法と実務に、貴族の知識と礼儀作法を教えた。

 冒険者だけじゃなく、メイドや貴族の知識や作法を教えているのは、メイドの知識や作法は、冗談抜きで就職先に困らない上に、貴族の紹介状が有れば、紹介状を出した貴族の爵位と同じ所で働く事が出来るからだ。

 後、貴族の知識や作法は、万が一にも、俺達に巻き込まれた時の為だな。

 世の中には、「どうしてそうなった!」みたいな事は幾らでもあるからな。


 午後からは、屋敷の手が空いた者達や俺達で鍛練している訳だけど、次第にセシルは回避に特化した戦い方で、回避しながらの僅かな隙に攻撃が性に合っているみたいだ。

 まあ、1年近く祭事の度に踊っていたみたいだしな。

 実際に、慣れて来ると、回避に美しさが入り始めていて、将来的には、「舞姫セシル」とか呼ばれそうだな。


 そして、2ヶ月後には実力は充分に備わり、4人は冒険者登録をした。

 そして、4人には、新しい門出のお祝いと言う事で、太裳が製作した服が3着入ったマジックポーチ(一辺2mの倉庫分の容量)をプレゼントした。

 最初だけは驚いていたけど、直ぐに「レキウスだしね。」と言って受け入れていた。


 ……解せぬ。


 更に1ヶ月後に、ロゼがCランク冒険者になりました。

 はい、パワーレベリングをしました。

 ロゼの場合は、元王女なのがネックだが、そこは、メイドの実務経験が助けた。

 さて、ロゼの冒険者としての「売り」は、やはり「精霊魔法」だろうな。

 自身と契約した精霊に自身の魔力を与える事で精霊の使う魔法を行使する。

 それが「精霊魔法」だ。

 そして、ちょっと極端だ。

 精霊魔法は、生活の知恵みたいな細やかな魔法と、広範囲に影響を与える魔法が得意みたいで、「専属の小間使いがいるめぐ○ん」みたいな感じだ。

 だから、ロゼには個別撃破出来る「精霊魔法」を造って貰い、使いこなせる様に頑張って貰ったよ。

 そうしないと、マジで、「リナとナ○ガの喧嘩跡」を量産してしまうからな。

 フィリアも、この3ヶ月で充分に世間一般的な常識から冒険者としてのアレコレに、魔法も実戦で使える様になった。


 ……この3ヶ月間も色々有ったが、冒険の再開だ!



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


マリサとナリサの欠損は、欠損と勘違いする程酷い怪我で、治療に使ったお金が返せなかったから奴隷になった、とレキ達の流した噂話を使って周りに誤認識させています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ