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考えても仕方ないわよ。

ヒナ、頑張れ。

 先ずは、玄武のクロードの権能を使い、身体そのモノを強化する。

 そして、白虎のハクガ、朱雀のシュナ、青龍のセイルの権能を使い魔力を爆発的に高め、身体強化を限界突破で掛け続ける。

 そして……


雷皇閃光覇(らいこうせんこうは)!」


 ドシャ!


「え!?」

「ふぅ。スッキリした。」


 やっぱり、この「物理攻撃」はスッキリするな。

 俺は、絶命したブラックミノスを異空間収納に仕舞った所で、ヒナとリンが、「ポカーン!」と口を開けていた。


「どうした、ヒナにリン。」

「……何が起こったの?」

「私からも説明をお願いします。レキウス様が消えたと思った瞬間に、ブラックミノスの周りに無数の光の線が溢れたと思ったら、レキウス様が姿を現され、ブラックミノスがいきなり倒れたのですが?」

「ヒナには、こう言ったら分かるかな。」

「何?」

「光速の拳。」

「……はい!?」

「勿論、本当に光の速さで動いた訳じゃないけどな。」

「……つまりは?」

「四神の権能で身体と魔力を爆発的に高めた状態で身体強化を30倍にして、その上で雷属性の身体強化付与をして、身体だけじゃなくて、知覚にも同様の強化をして、拳に雷属性の魔力を覆ってから殴り続けた。」

「……はぁ。レキウス様、私の理解を超えてしまいましたが、とりあえず、説明ありがとうございます。」


 ヤエを回収して、一応は周辺を調べて何も無い事を確認した後、大丈夫だと言うヒナを信じて、ヒナの護衛をリンに任せて、俺達は後方からスタンピードを終わらせるさせる為に、背後から強襲した。


雷撃弾(ライトニングバレット)。」


 俺は雷撃弾(ライトニングバレット)をシューティングゲームの様に連射して次々にゴブリンやオークをヘッドショットで軒並み倒していった。


 無事にスタンピードは解決して冒険者ギルドではパーティーを開いてドンチャン騒ぎだが、俺達は宿屋で俺はヒナから正座説教を受けている。


「……分かっているの、レキ!」

「……すみません。」


 実は、ゴブリンのシューティングゲームが楽しくて、ゴブリンの約400匹中247匹と、オーク59匹は俺の雷撃弾(ライトニングバレット)で仕留めてしまい、この町の冒険者の臨時収入を削った事への、ヒナからのお叱りを受けている最中だ。


 ……やっと、ヒナからの正座説教も終わり、夕食を頂き、風呂に入ってのんびりしていると、ハクガから召喚要請が出た。


(レキヤ、オレ達を召喚してくれ。)


「分かった。……四神召喚。」


 そして、ハクガ達を召喚した。

 俺はハクガ達の表情から何かあると思って聞いてみた。


「説明してくれないか?」

「ああ。」


 内容は、俺達の防具の貧弱さだった。

 俺達の防具は学園を襲ったドラゴンの素材から作られており、その性能は充分にこの世界でも上位に相当するのだが、ハクガ達から見れば「紙装甲」に等しいみたいで、ハクガ達の悩みの種だったらしい。

 そこで、俺の中でまだ眠っている十二天将の中で、防具方面に強い天将を自分達の力を分け与え覚醒を早める為に籠っていたみたいだ。

 何故、そうしたかと言えば、「虫の知らせ」的な感じが来たかららしい。

 ……まあ、神様だしな。

 そしたら、案の定と言うか、ヒナの重症で俺の感情の爆発を感じたみたいで、急いで「起こした」みたいで、召喚して欲しいそうだ。


「分かった。」


 俺は、ハクガから聞いた名前を喚ぶ。


「召喚! 太裳(たいじょう)!」

「初めまして、レキヤ様。私はしがない文官の太裳でございます。」

「様は付けなくて良いし、敬語も必要無いよ。」

「申し訳ありません。こればかりは無理でして。」

「分かった。それで、ハクガ。」

「ああ。この太裳は確かに文官と言える権能を持っているが、趣味が衣装作りでな。地道に続けた上に凝り性の結果、その防御力は我ら四神でないと破壊出来ぬ程だ。」

「へぇ。」

「しかも、この世界で言う状態異常の耐性の高い物を作る。正直、状態異常耐性と言うよりも『状態異常無効』と言っても良いかもしれんな。」

「……そうか。ハクガ達が、それほど言うのなら確かに欲しいな。太裳。」

「はい。」

「俺の分だけじゃなく、ヒナやリンの分も頼めるだろうか?」

「ご安心ください。既に、細君ヒナセーレ様、従者リン様の分も、先ずは1着、ご用意しております。」

「……先ずは?」

「はい。あくまで、私が作るのは『服』ですから。」

「分かった。それなら、それぞれに追加で2着ずつと、この世界の貴族衣装を模倣した服を俺とヒナの分を1着ずつ頼みたい。」

「畏まりました。」

「それで何か必要な物は有るか?」

「いえ、大丈夫です。」

「そうか。それじゃあ、頼む。」

「お任せください。」


 そして、俺は太裳から服を3着受け取る。


「これで、我らも安心出来る。」

「うむ。そうだな。」

「もう、アタイ達の子守りも必要ないさね。」

「そうじゃの。」


 どうやら、召喚主の命令に従っていた訳ではなく、心配だったから、常時出ていたみたいだ。


「分かった。だが、必要な時は出てくれよ。」

「当たり前だ。」


 そして、俺はハクガ達を返還した。

 だが、ハクガ達が去り際に、「飯時には喚べよ。」と、言って来たから、騒がしい事には変わり無いな。


 ……現実的には助かったな。

 防具に開いた穴をどうしようかと思っていた。

 ドラゴンの素材はもう無いからな。

 これが、漫画やゲームなら、新たな素材探しの旅が始まる所だった。

 因みに、貰った服の外見とサイズも3人共に問題なかった。

 それと、太裳には、俺達が社交界とかに参加する時の衣装を渡してあるから、外見に激しい誤差は無いだろうと思う。


「……しかし、突然現れた、あの黒服は何者だ?」

「レキ。考えても仕方ないわよ。」

「そうだな。」

「そうよ。そろそろ寝ましょう。」

「ああ。おやすみ、ヒナ。」

「おやすみなさい、レキ。」

「おやすみ、リン。」

「おやすみなさいませ、レキウス様。おやすみ、ヒナ。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


雷皇閃光覇とは、

ヲタク的なイメージで言うと、界○拳30倍の上に、キ○アの「神速」を加えて、ゴ○の「最初はグー」のアレを雷でやって、ブラックミノスを拳で無双乱舞した。

これなら、メイ○ルの防御力を超える事が出来る。


今後、物理系の必殺技的な攻撃は、名前のルビが「ひらがな」にします。


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