閑話~四方将神達
こたつに入っての井戸端会議です。
レキとヒナの話に合わなくて別にしました。
短い上にほぼ台詞です。
告知。
26日の午後7時に短編の異世界転生モノを投稿予定です。
もし、よろしければ、こちらも読んで頂けたら幸いです。
内容は、主人公は血族無しの異世界転生モノで、神様が身体を創りましたパターンです。
四方将神side
「ハクガよ、出番が多くて良いな。」
「そうだよ。しかも覚醒前にも出張っていたわね。」
「ほ、ほ、ほ。」
「まあ、風の有用性の高さの証拠だな。」
「しかし、敵対者との繊細な場面での無力化と捕縛ならハクガより上だと思うぞ。」
「ふん。アタイだって……」
「確かに、シュナは防御面等では劣る所があるかもしれんが、その分、攻撃面では活躍が見込めるのじゃ。」
「クロード、ありがとう。」
「しかし、我らが再び集まり、力を振るう場所が日の本ではなく次元を越えた異世界とはな。」
「そうだね、セイル。」
「そういえば、力と言えば、アタイ達以外の将神はどうなんだい?」
「うむ。殆どが、まだ眠っておるようなのじゃ。約千年じゃ。力を失い眠っていた時はの。だから、まだ慌てる程ではないのじゃ。」
「そうだ。だからこそ、レキヤにはもっと色々な敵と出会い戦って欲しいものだ。」
「そうだな。」
「そうだね。」
「そうじゃな。」
等と色々と言ってはいるが、奴らはこたつに入り、蜜柑を剥いて食べて、緑茶を飲みながら話しておる。
私の女神の神眼が捉えている。
現段階のレキの力ならば、ハクガ達以外の神に属する存在以外ならば、召喚する事は出来る。
馬頭鬼を喚んで馬車の馬にしたようにな。
……以上。
自身の神域から見ていた女神リアーシアからでした。
「しかし、早く『天空』には目覚めて欲しいものだな。」
「そうだな。そうすれば、今、我らが居る場所に喚べるからな。」
「そうだね。そうすれば、色々と戦い方や戦闘面の強化が出来るからね。」
「そうじゃの。現では少々派手になるからのぅ。」
「アタイとしては、騰虵には目覚めて欲しくないね。」
「確かにの。アレは我らの中でも異質じゃからのぅ。」
「騰虵自身も分かっているから尚更だしな。」
「そうだな。」
「それと、アタイとしては、逆に早く目覚めて欲しいのは、『太裳』と『天后』だね。」
「確かにな。レキヤには何時までもあの様な貧相で守りの力の無い衣装を止めて貰いたいものだ。」
「そうだな。太裳が居れば解消するからな。」
「それに天后が居れば、細君の身は安全じゃからの。」
「しかし、太裳の隠れた趣味が衣装作りだったのは驚きだわ。」
「しかもじゃ。凝り性で、その守りの力は儂ら四方将神の本気でやっと破れる守り。笑うしかないの。」
「アレにはアタイも驚愕したよ。」
「だが、あれ程の守りならば安心出来る。」
「まあな。」
「天后も本来は海に属するが、同時に妻となる者の守護神だ。どれ程の英傑も、心の支えたる細君を失えば脆い。」
「ああ、そうだな。」
「まあ、妻に限らず女性の守護神たる白虎のハクガにも言える事だがな。」
「そうだな。しかし、家に於いては細君が力を持った方が良い場合が多い。その点は、あの者ヒナセーレは良い細君になるだろうな。」
……はぁ。
しかし、「どれ程の英傑も、心の支えたる細君を失えば脆い。」か。
そうだな。
……それに、幾ら神に等しい存在とはいえ、彼らは、この世界の神では無い。
だから、知らない。
この世界に何故、「男」の召喚士が、イレギュラーのレキ以外が居ないのかを。
……私は、過ちを犯したのかもしれないな。
???side
「あの計画はどうなっている?」
「ああ。あの計画は順調に進んでいる。」
「そうか。」
「まあ、上辺の人形が騒いだお陰で若干動き難いが、ゴミ掃除が出来たと油断した所を突くのも悪くない。」
「それもそうだな。」
「あの時、陣頭指揮を取ったのはライロード公爵だったな。」
「そうだ。」
「後、アリウス殿下だな。」
「今更な点数稼ぎのつもりか?」
「そうであったとしても、我々の邪魔をする様なら、退場して頂くだけだ。」
「アリウス殿下と言えば、手足となって動いていた者が居たな。」
「ああ、アレか。大した邪魔になるまい。」
「そうだな。女奴隷を集めて浮わついている馬鹿など、放っておけば良い。」
「そうだな。」
「同意見だ。」
「同じく。」
「同じく。」
「では、『真の平和』の為に。」
「「「「「真の平和の為に。」」」」」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
ちょっと「最後の晩餐」を思い出したので、「ユダ」を入れてみました。




