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閑話~買われた奴隷達(後編)

やっと、次元を越えたレギュラーが出演です!

 自国の伯爵令嬢side


 私の名は「レーネ=ヤーカ=ハーベリッカ」で、伯爵家の三女。

 まあ、伯爵家と言えども三女の私には、夢が見れる程の婚約者は居ないと思っていたのに、私が14歳の時に7つ年上の婚約者が出来たわ。

 しかも、格上の侯爵家嫡男よ!

 一瞬、何故、そんな方が今まで婚約者が居ないのか、格下のしかも7つも年下の私なんかと思ったけど、子供だった私は、そんな疑問も直ぐに消えて、これからの婚約者との生活に浮かれていたわ。

 最初の内は夢に浮かれていた私には気付かなかった。

 あの傲慢な態度や言動も大人の魅力に感じたし、私をメイドの様に扱ったのも、将来の妻になる者の立場を教えて貰っていたと思っていた。

 ……でも、違っていた!

 それに気付いたのは、両親の私への態度が、今まで以上に優しかったし、壊れ物の様に接して来たから。

 それに、私の友人達も、次第に両親のソレと同じだったわ。

 我慢出来なくなった私は両親に尋ねると、侯爵家としての権力で強引に婚約者にさせられ、既に8人の令嬢と婚約し、8人とも一方的な婚約破棄をさせられた、と。

 そして、9人目が私だった。

 しかし、私側からの婚約の白紙には出来なかったわ。

 婚約が正式に成立した時点で、領地経営が困窮していた為、受け取った融資を使っていて、私達からの婚約破棄した場合は、その融資を全額返さなければならないから。

 そんな事をすれば、私達は貴族としてやっていけないし、領地の皆も大変な事になるわ。

 だから、私はあのクズで傲慢なオークの奴隷になるしかなかった。

 そして、私は最後の誇りとばかりに、伯爵家の令嬢として、また、侯爵家嫡男の婚約者として、恥ずかしくない教養と礼儀作法を身に付けたわ。

 その結果、鉄仮面の様な表情に面白味の無い対応に飽きたのか、私達が参加したパーティーで、有りもしない罪を被せて冤罪を仕立て上げられて婚約破棄されたわ。

 ……唯一の救いは向こうからの婚約破棄の為、融資を返さなくて良かった事ぐらいかな。

 両親は私の婚約破棄を喜んだわ。

 普通なら、婚約破棄された令嬢には良縁は絶望的だけど、あのクズで傲慢なオークに嫁ぐよりかはマシだと言ってくれたわ。

 両親は、私に遠くに住んでいる親戚に身を寄せるように言われ、両親は私を勘当の上に追放という(てい)にして、私は直ぐに旅立ったわ。

 でも、私の不幸はまだ終わっていなかった。

 私を乗せた馬車は盗賊に襲われて、奴隷商に売られる事になった。

 そんな中、私は隙を突いて逃げようとしたけど、背中に熱い痛みを感じた瞬間から記憶は無く、次に目が覚めたら奴隷になっていたわ。

 盗賊も少しでも高く売る為に私を犯さなかったみたいけど、今となってはどうでも良いわ。

 ……そして、私は自国の王都のオークションに出品されたわ。

 婚約破棄された伯爵令嬢として。

 私は、奴隷がどれ程、苦痛にまみれ悲惨なのかを知識としては知っていたから、私もその奴隷になったんだと絶望したわ。


 ……と、思っていたのに、買われた後、奴隷環から奴隷紋に代わり、服も奴隷らしからぬ綺麗な服や靴になり、奴隷なのに、今着ている服等とは別に服から日用品まで買って良いと言われたわ。

 ……これだけ良くして頂ける以上は、「夜の奉仕」は拒絶する訳にはいかないから受け入れるしかないわよね。

 どんな男でも、あのクズで傲慢なオークよりはマシな筈よ!

 もの凄く恥ずかしいけど、下着の1つは大胆な物を選んでおこうっと。


 天の声

 しかし、彼女が選んだ「大胆な下着」は、偶然や事故でしか、レキは見る事はなかった。



 黒猫の獣人族side


 私の名は「リン」で、誇り高き黒猫の獣人族の族長の娘。

 私が気付いた時には既に、黒猫の獣人族は森の中で生活していたわ。

 理由は分からない。

 でも、私は平気だったわ。

 お父さんやお母さんに愛されていたし、周りの皆も優しかったから。

 私が12歳の誕生日に家族や皆が祝ってくれたし、幼馴染みのケンも祝ってくれたわ。

 でも、その優しい時間は、突然の襲撃者に因って壊された!

 そして、ケンは私を逃がす為に殺され、お父さんもお母さんも私の目の前で殺された。

 ……気が付けば、私は首に鉄の首輪を、両手両足には黒くて冷たい鉄の枷を付けられていたわ。

 そして、檻に入れられて檻ごと馬車に乗せて何処かに向かって出発した。

 他の皆は大丈夫かなぁ?

 私達は、こういう時の事を事前に決めていて、逃げる事にしている。

 だから、何人かは分からないけど逃げ延びた者も居る筈だわ。

 いつか、皆を見つけ出してみせる!

 ……でも、無理かもしれないわね。

 私も初めて見たから断言は出来ないけど、私の首に巻かれた物は、あの「奴隷環」だと思うから。

 そして、私を乗せた馬車は、人族が沢山居る所を走っていて、男の子と目が合って、何か不思議な感じがするわ。

 凄く大きな家に入ると、私は檻から出され、人族から何かが入っている袋を受け取ると私を置いて何処かに行ってしまったわ。

 それから、周りの話を聞いて、やっぱり私の予想は当たり、私の首に巻かれた鉄の首輪は奴隷の証の「奴隷環」だった!

 そして、私は奴隷として売られると話していたわ。

 私は全てに絶望していた。


 ……気が付けば、私は柔らかいベッドに寝ていたわ。

 そして、私は訳も分からず叫び出し、一緒のベッドに居たアンナと言う人族の雌、いや、女性が優しく強く抱き締めてくれた。

 私は何日かは分からないけど、このアンナに赤仔の様にお世話されたわ。

 そんな中、私はこれから生きていく為に必要な知識や教養や作法を習った。

 そして、もう大丈夫だと判断されて、奴隷である私を買ったご主人様と会って貰うとアンナが言っていた。

 そして、ご主人様は優しい方だと。

 でも、私は知らないわ。

 だから、私は黒猫の獣人族としての誇りだけは守ってみせる!




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


然り気無く、ネタを入れました。

参考にしたリスペクトする作品は、少女漫画的な「陰の実力者」ムーヴをしています。

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