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お披露目会(前編)

予定より長くなりました。

それと、後編は少し短いので、5日の午後8時に投稿します。


 今日のお披露目会の復習をしておこうか。


 メイン会場は、ダンス大会も小さいながら出来る大広間を使い、四方には様々な料理や飲み物を置き、その周辺で食事が出来る様にテーブルを配置した。

 そして、異世界転生あるあるの料理チートも敢行した。

 ふかふか白パンのサンドイッチから始まり、フライドポテト、ハンバーグ、トンカツ、うどん等々を用意して、更に、元日本人として、米に似た食材を発見した俺達は雑煮とかみたらし団子や雷おこわ等も用意した。


 後、俺としては冒険者の方がメインだから、ちょこちょこと出掛けては狩りをして戦利品を、貴族の屋敷として恥ずかしく様に飾った。

 自慢は正面玄関口から入ると真正面から見える位置から少し目線を上に向けると見える所に設置した「ドラゴンの頭」だな。


 四神召喚に因って、もう「ドラゴン」も雑魚になった。

 どうやら、四神召喚の時に目覚めたのは前世だけじゃなく、身体もチートに目覚めたみたいで、今では、魔法的に強化しなくても本気を出せば、ドラゴンの首も一撃で切断出来る様になった。


 トイレは、俺とヒナの強い要望で日本の男女別の洋式トイレに変更した。

 勿論、ドレスを着た女性でも大丈夫にしてあるし、お披露目会用に男女別にトイレには説明と補助する為の専属を付けた。


 メイン会場の近い部屋は、全て上位貴族に合わせたから、何らかの理由で使う事になってもクレームは来ないだろう。


 最後に、ヒナには別室でドレスアップ中だ。

 今の段階でヒナを婚約者として発表するのは時期早々と言われたから仕方なく諦めたが、俺のパートナーとして発表する事にした。

 まあ、アリウスには言っているしな。


 ……良し、復習は終わりだ。

 時間も良い感じだし、出迎えの準備を始めよう。


 少しずつ、招待客が来始めて、暗黙の了解で、男爵位から来て、次は子爵位、そして伯爵位と来た。

 その後ぐらいに、お祖父様とリシュアとザーナク伯父さんとライロード公爵と公爵夫人にフローラとフローラの婚約者が入って来た。


「ようこそ。ライザー辺境伯にリシュア嬢に、ライロード公爵にアレンシア夫人。そして、フローラ嬢にフィサリス殿。」

「サリスと呼んでください。」

「分かりました。それなら、私もレキウス、と。」

「分かったよ。」

「レキウス君。久しぶりだね。」

「はい。オークションでは、その後も合わせてありがとうございます。」

「良いんだよ。お陰で領地の隣で腐敗していたゴミを掃除出来たからね。」

「そうですね。」

「初めまして、ね。レキウス君。」

「初めまして。アレンシア夫人。」

「いつもフローラが迷惑掛けてごめんなさいね。」

「ちょっ、お母様!」

「とんでもないです。いつもフローラ嬢に助けて頂いています。」

「それなら良いけど。これからもフローラと仲良くお願いね。」

「はい。」

「ヒナセーレ、また後でね。」

「はい。フローラ様。」


 ライロード公爵家が過ぎた後、お祖父様が自分の番を待っていた。


「お祖父様、久しぶりです。」

「久しぶりだな。報告は聞いておるぞ。好き勝手暴れているようだな。」

「その報告は間違っていますよ。全て正当防衛だけです。」

「うむ。まあ良い。今日は楽しませて貰うぞ。」

「……レキウス、久しぶり。」

「久しぶりだな、リシュア。」

「……今日は楽しませて貰うからね!」


 そう言うと、リシュアはお祖父様を無視して中に入って行ったから、アンナ達を見るとやっぱり残念そうな顔をしていた。

 ザーナク伯父さんと軽く挨拶をして、お祖父様とリシュアを見送った後、軽く会話をしながら、ホストとして俺達は動き廻る。

 招待客には、ヒナを俺のパートナーとして紹介している。

 それとヒナは、前世を思い出した事で貴族的な礼儀作法も直ぐにマスターした。

 元々、西条家は、四方院家の祭事を担当していたから、ヒナも直ぐに日本とこの世界の礼儀作法の違いを認識して修正したからだ。


 それと今日の招待客だが、殆どが、お祖父様やライロード公爵家の派閥で占めている。

 後は、政治的理由でライロード公爵の派閥に敵対する派閥の(おさ)と、中立派の(おさ)を招待した。


 既に、お祖父様やライロード公爵の派閥の人達や中立派の(おさ)は来ているが、敵対する派閥の(おさ)は来ていない。

 そんな中、今回の招待した中で最上位の招待客が来た。

 しかも、2人共だ。

 その招待客は、アリウス殿下とシャーロット王女だ。


「ようこそお越し頂きました。アリウス殿下。シャーロット王女殿下。」

「久しぶりだな。レキウス。」

「お久しぶりです、レキウス様。」

「精一杯準備をいたしました。ごゆるりとお楽しみください。」

「ああ。」

「ええ。……それで、レキウス様。」

「はい、なんでしょう?」

「あの一角で、フローラとアレンシア公爵夫人とリシュア様が食べているのは何でしょうか?」

「ああ、アレは、私が考案した料理で『ハンバーグ』と言います。」

「そうなんですの。私も食べて良いかしら?」

「勿論です。」

「それでは、アリウスお兄様、行きましょう。」

「ああ、シャーロット。」


 そう言って、シャーロット王女とアリウスは、フローラ達の所に行った。



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