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【一】

春日鈴は、どこにでも居る普通の女性である。


28歳にして一児の父となり、初産に初めての子育てで四苦八苦している妻を少しでも支えようと慣れない家事に手を出して苦笑いを零しつつも感謝を伝える妻とその胸に抱かれた幼い我が子が待つ家庭を持ち

職場ではまだまだ若手の部類に入れられてこそいるが根が真面目でマメな性格が幸をそうしたらしく、雑用係と称されて他の部署に出向いた際にそちらの上司に気に入られ、近々部署移動と役職を与えられるとの一報を受け取った父と。


29歳にして自らの腹に宿る生命に振り回されながらも十月十日という長い期間を夫とこれから産まれてくるであろう我が子への愛情で耐え抜き

30歳にして初産、初めての子育てにまたもや四苦八苦しながらも同じように我が身を気遣い慣れない家事をこなそうと努力する夫に苦笑いを零しつつ感謝の気持ちで落ち着きを保つ母を持つ。


世間で話題になっているネグレクトや家庭不和とは何ら関わりのない、ごく普通の、極めて幸福な家庭に産まれたと言えるだろう。

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