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現代病床雨月物語    第二十七話  「生戦(せいせん) その七   新たな病との遭遇」

作者: 秋山 雪舟

 二○一八年の五月までの私の体は、毎日昼食後、二時間ぐらいあけてレボレード一錠(エルトロンドパグ=12.5mg)を飲む程度で変化がありませんでした。ノバルティスファーマの説明書では「再生不良性貧血」では二錠25mgから始めると書いてありました。この薬は「特発性血小板減少性紫斑病」(指定難病)にも「再生不良性貧血」(指定難病)にも治療に使われる世界初の薬だそうです。

 五月になり妻(宝雪)が私の左目の異常に気がつきました。私の左目の黒眼が欠けていると言いました。私は直ぐ鏡で確認すると確かに欠けています。痛みは何もありませんでした。眼科に行くと「翼状片」と診断されました。なるべく眩しいときはサングラスをするように言われ日常生活に支障がなければまだ手術をする必要はないといわれました。それ以降はいたって平凡に日常が過ぎていきました。

しかし二○一八年の十二月に「ボヘミアン・ラプソディ」を観てから一週間ほど経った明け方に腰に激痛を感じて目を覚ましました。腰が痛いのでこれ以上は横臥することもできず痛みに耐えながら四つん這いになり、寝室からリビングの座椅子にたどり着き安静にしていました。私はその日のうちに病院(整形外科)に行くことを考えていました。現在の病気「特発性血小板減少性紫斑病」(指定難病)になるまでは体力には自信をもっていたので七、八年前までは毎年秋に六甲全山縦走大会に参加して完走していました。その時に使用していた登山用のステッキ(杖)を利用して病院に行くことを決めました。とりあえず以前に行ったことのある近くの整形外科に決めました。その病院は以前私の左腕が痺れた時に通っていた病院です。その時は「頚椎狭窄症」による痺れでした。首を引っ張る等のリハビリにより寛解していました。ステッキ(杖)を使い腰に振動がこないようにゆっくり歩いて病院に行きました。

 医師は以前に首の診断をした同じ医師でした。レントゲンを撮り「坐骨神経痛」と診断されました。私は「坐骨神経痛」と「ぎっくり腰(急性腰痛症)」との区別が今でもはっきりしないのですがとりあえず病名がついたので安心しました。ただ今回は「特発性血小板減少性紫斑病」(指定難病)を患っているので薬の処方は取りやめになりリハビリを中心にすることになりました。その日も腰への電気治療や腰を引っぱったりする器具の後でマッサージを受けて帰りました。しかし少し痛みがやわらいだ程度でした。後日、二回目のリハビリが終わり帰った時にまた強い痛みが続くので私は今回の病院(整形外科)をやめる決心をしました。私は今の主治医である血液内科の医師に電話で相談しました。そして同じ病院内の整形外科を受診させてもらうことになりました。それまでは痛み止めとして市販薬のロキソニンを飲んで下さいと言われたのでさっそく妻(宝雪)に買って来てもらい服用しました。そうすると痛みがやわらぎました。二○一八年の年末に血液内科の受診の後に同じ病院内の整形外科を受診して医師にこれまでの事を説明しました。

 整形外科の医師は血液内科の主治医から私の病状を聞いているので診断は慎重でした。医師は正確に判断したいのでMRⅠ検査をしてから判断しますと応え私の前でパソコンを操作しながらMRIの空いている最短日を予約しました。MRIは早くても二○一九年の一月の中旬にしか空きがありませんでした。一月まで診断はもちこしになりましたのでそれまではロキソニンで痛みを乗り越えるしかありませんでした。

 二○一九年の一月のMRIによる診断結果は「脊椎狭窄症」でした。医師は私が難病の他にも好中球減少症なので手術は出来ないといいました。薬の処方になりました。薬はトアラセット配合錠とロキソプロフェンNa(60mg)を各一錠を朝夕の二回の処方でした。また痛みが激しい場合は朝・昼・夕と寝る前の四回までは服用をしてもよいとのことでした。

 二○一九年も生戦せいせんが新たな段階に入ったことを覚悟させられました。これからも生かされている事に日々感謝しぼちぼちがんばります。


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