表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先は魔導人形~地獄の借金100年ローン~  作者: 鈴兎
第二章 借金の始まり
40/42

第二十六話 二刀流は男のロマン

生存も兼ねて短いですが投稿しておきます、すみません。

いやはや、新しいアニメが始まるとついつい気に入った作品の原作を一気買いして読み耽ってしまう癖が昔から治らない作者です、はい。

特にラノベを買ってしまうと遅読故に読み切るのに何日もかかってしまって、いつの間にか月末になんてなってしまっていました、誠に申し訳ないです。


そしてもう一つご報告、今月締め切りとなっているなろう大賞とMF用に新作構想を懲りずに練ってチマチマ書いていたんですが日曜でMFが終了、もう数日でなろうも終了という事でショックを隠せずにおります。

まぁもう過ぎてしまったことですし、気を取り直して折角書いたのでこれと同時にプロローグを投稿しときます。

よろしければ暇つぶしにどうぞご覧になってください。

「あ、あいがわらずびどい臭いでずね」

「そんなに辛いなら付いて来なければいいのに」

「(全くじゃな)」


 いつもの依頼をいつも通りジーヤ任せにこなしていき、私は魔素溜まりにて魔力を回復していた。

 そして何故か最近はレイウェンちゃんまでも下水道に付いて来るようになった。

 しかし私のように嗅覚を閉ざすことが出来ないレイウェンちゃんにとっては相当ここの臭いは辛いらしく、常時鼻をつまんで凌いでいる。

 未だ何故私に付いて来るのかよく分からないままだがここしばらく共に行動するようになって気付いたことがあった。

 私はレイウェンちゃんが側にいるだけで相当魔力回復の効率が良くなるということだ。

 レイウェンちゃんの持病、変異魔力による魔力漏洩症。これによってレイウェンちゃんが常に体外へ放出している多量の魔力が時間経過と共に魔素へ変化し、それを私が吸収する。そんな循環がいつの間にか完成していた。

 故にここ一週間程で私の魔力はレイウェンちゃんと戦った時よりも多くなっていた。

 もうすぐだな……。

 あの時のリベンジの機会を私は探っていた。

 あんな無様な負け方は私自身が許せない。

 何もすることが出来ず、相手にとっては無警戒に背を向けたただの的。

 私の気配感知の能力は低い、それは理解しているのだが『狂化』のような気配が一変するような技能を使われたのにも関わらず刺された後に気付いた私が不甲斐ない。

 今度は最初から全力で、殺しに行く。

 そもそもあんな奴に教えを請うなんて考えたのが間違いだった。あんな危険人物、問題が起きる前に私が殺してやる。


「あの、聞いてますか?」

「へ?な、何かな!?」

「ですから刀とは扱うのにとても技術のいる物なんです。下手くそな人は鞘から抜く事さえまともに出来ません。特にマコさんの『白姫』は長く、真っ直ぐな直刀。並の使い手では刀の力の半分も引き出せないと思ってください」

「は、はい……」


 『餓鬼』と実際に会って私が実感したのは『狂化』だけでなく『餓道一刀流』の教えを請うのは無理だという事もだった。

 私は刀の扱いなんてよく分からないがあいつの様子を見て教えるなんて事が出来るような人間には見えなかった。

 もし教えを受けたとしてもそれは『狂化』においてのみであり、『刀術』は得られないのではないかと私は考えた。

 その結果がレイウェンちゃんの前で正座させられている現状を作り出していた。

 今でこそ私の専属メイドさんのようなこのレイウェンちゃんであるが、戦闘技術においては私よりも恐らく高い。

 あの時の大剣の捌きを見れば一目瞭然とも言える。

 そこで私は『剣術』と『刀術』、互いに刃を扱う技能であるのなら共通する技術もあるはずと思い、レイウェンちゃんに稽古をつけてもらうことを願い出た。

 今日はその初日である。


「では実際に素振りから始めましょうか」

「よろしくお願いします」

「……え?」


 背中に背負っている『白姫』を鞘から抜き放ち、取り敢えず適当に構えてみる。

 するとレイウェンちゃんが少しの間を置いてから驚くような声を上げた。

 何か問題があったかなと思いながら首を傾げているとレイウェンちゃんは体を少し震わせ始め、何かに耐えきれなくなったのかそれは爆発した。


「何で片手なんですかぁ!!!」

「ふぇっ!?」


 え、今更!?というかそこなの!?

 私の持つ直刀、『黒狼刀』と『白姫』は両方共片手用の刀であり、もう一つの共通点はどちらもセフィーナさんが関わっている事。

 恐らくなのだがセフィーナさんは私に直刀二振りを同時に、二刀流で戦う事を想定しているのではないかと考えている。

 でなければそもそも『黒狼刀』を片手用で作らないだろうし、『白姫』を注文してから一週間でこんな魔剣を用意出来るだなんて思えない。

 故に私は刀を片手で扱うつもりで右手に『白姫』を持って構えたのだが、それがレイウェンちゃんのお怒りを買ってしまったらしい。


「えぇ、薄々気付いてましたよ。『白姫』って刀の割に柄が短いなぁとか……でも流石にそんな馬鹿なことはないと思っていたのに……」

「えっと……そこまで?」


 というかこのまま討論が長引くと『白姫』がどんどん私の魔力を吸っていくんだけど……。


「いいですか?刀を何で両手で扱うか分かります?片手で扱うのが難しいからです!居合いと呼ばれる鞘から抜き放つと同時に相手を切り裂く技があるそうですが、それは刀身が鞘に収まっていて固定されてるが故に綺麗に弧を描くように抜けるのです。それと同等のブレのない弧を空中で、片手で描くのがどれ程難しいか、分かりますか!?」

「あ、えっと……すみません……で、でも――」

「――でも、何です!?」


 うっわ、レイウェンちゃん超こえぇ……。

 反論しようとしたら凄い形相で睨まれつつ食い気味に反応されたため私はいつもの雰囲気との違いに戸惑いつつも言葉を紡ぐ。


「いや、これはその、セフィーナさんが用意した物で……私に片手がどうこう言われても……」

「でも、それを使おうと決めたのはマコさんですよね?」

「……」


 反論しにくい所をザックリと刺してきた。

 確かに私自身刀を片手で振るうのに多少のロマンを感じていたよ、それにしかも二刀流、男子の憧れではなかろうか、なかろうか!?


「ちょっと今、片手ってカッコいいからとか思ってません?」

「……」


 こやつ……読心術の使い手か!?

 私が何も言えず無言を貫いているともっと核心的な部分を刺される事になった。


「もしかして、あわよくば二刀流とか良いなーとか、思ってませんよね?」

「ぐふっ……」


 途轍もなく、その笑顔が怖いです。

次はもう少し早く上げたい!(願望)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ