第十八話 飲み友
遂に累計PVが10000を超えることが出来ました!皆さまありがとうございます!
初投稿から約一ヶ月、漸くここまで来ました。
読者の皆様には感謝するばかりです。
今後ともよろしくお願いします。
PVについて最近少し疑問なのですが、投稿してすぐは新着の所で私のようなあまり人気のない作品でも様々な人の目に止まることでPVが上がるのは分かるのですが数時間後に突然PV数が上がったりするのは何なのでしょう?
予想としてはブクマしてくださっている方々かな、と思っているのですが流石に100以上一気に上がっているのを見ると一概にもそう思えません。
不思議ですね。
「おぅ、帰って来たな」
「ただいまです。ご飯ありますか?」
「少し待ってな、すぐ持ってってやる」
『大熊亭』に帰って来た私をオヤジさんが出迎えてくれた。
時間は既に日暮れ、夕食を食べる為に宿泊客が一階に集い始める頃で既に幾人かが食事を楽しんでいた。
オヤジさんがカウンター奥の調理スペースに向かったのを見送りつつ私は適当な席に座った。
すると背後から声をかけられる。
「よう、お前が噂の魔導人形か」
「貴方は?」
「俺は四級冒険者のカインってもんだ。しばらくここに泊まるんだろう?なら一応挨拶でもしとこうと思ってな」
カインと名乗る冒険者は気の良さそうな中年男性であった。装備は軽装で腰には片手剣を二本携えている事から前衛の撹乱を主にしていそうである。
そんな彼は私の事をジロジロと遠慮なく観察してから私に言う。
「にしても『銀狼』ってのがどんなもんかと思ったらこんな可愛い嬢ちゃんだとはな、ビックリだぜ」
「ん?何ですかその『銀狼』って?」
聞き覚えのない単語が出て来たのでそのままそっくり聞き直すとカインさんは「あれ?」などと呟いてから私に説明し始めた。
「なんだ、自分の事なのに知らねぇのか。『銀狼』ってのは嬢ちゃんの二つ名みたいなもんだ。俺はその場にいなかったが、支部長とやり合ったのを見てた奴らがそう呼び始めてんだよ」
私はそれを聞いて少し嫌そうな顔となった。
えぇー……何それ超初耳なんですけど……。というか『銀狼』って、つくづく私は狼に縁があるようだな。
だが二つ名か、冒険者になったのだからいずれはそういうので呼ばれてみたいとは思っていたがこんなに早く呼ばれるようになるとは。
でもちょっと『銀狼』は恥ずかしいなぁ……中二病拗らせちゃった感じがして。
そりゃ私にもそういった時期はあったけどもう精神年齢的に言えばこっちに来てから20年足して40は超えてるおっさんにはちとキツイかなぁ……。
「そうなんですか……少し恥ずかしいですね。私はまだ十級なのに二つ名だなんて」
「はっはっは!まぁそんな謙遜するな!しばらくすれば相応の名前も付くだろうさ!例えばそうだな……『溝狼』とかな!」
「うっ!?」
さ、流石にその二つ名は嫌だ……そんなのになってしまうくらいなら何とかして『銀狼』を死守しなければ。
心底嫌な顔をしている私の背中をバンバンと強めに叩くカインさんは笑いながら私に提案する。
「まぁそんな気落ちすんな!誰しもが通る道だ!そうだ、ここで会ったのも何かの縁、酒ぐらい奢ってやらぁな!」
「っ!?ほ、本当ですか!?」
「おうとも、男に二言はねぇ!」
「じゃあ早速飲みましょう!オヤジさん!ビール持って来て!」
カインさんの提案を食い気味に了承すると私は早速とばかりに酒を頼んだ。
やった、タダ酒だ!
ここの宿泊に含まれる食事代は朝と夜のご飯だけ。その中に酒は含まれず別料金を取られる。
故に朝食の時のビールは本当の意味でもサービスであり、少し飲み過ぎてオヤジさんに悪い気はしたがタダ酒程美味いものはないので仕方ないと割り切ってもらうしかない。
おそらくオヤジさんもそれを見越して言ってくれたんだろうしね!きゃ、オヤジさん素敵!
しばらく後、オヤジさんが夕食の肉料理とスープ、そしてビールとつまみとして野菜の浅漬けを出してくれた。
「なんだ、カインと仲良くなったのか?そいつは良い奴だからな、今後とも良い付き合いをするのを勧めるぜ」
「照れるじゃねぇかオヤジ……」
「酒飲みまくる商売上良い奴だからな」
「そこかよ!」
「んじゃごゆっくり」
そう言ってオヤジさんは調理場へと戻っていった。
成る程、酒飲みなのかこの人は。
しかし酒飲みに悪い奴はそこそこいるが良い奴も同じくらいいる!そこら辺は飲みながら判断すれば良い。
取り敢えずは乾杯だ!
私とカインさんは互いにジョッキを持ち上げて向かい合う。
「んじゃ」
「この偶然の出会いと、今日も酒が飲める事を祝して」
「「乾杯!!!」」




