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転生先は魔導人形~地獄の借金100年ローン~  作者: 鈴兎
第二章 借金の始まり
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第十六話 初めての仲間?

先日ゲマズやメイトなどのショップに久々に行きましたがいろいろと様変わりしていますね。

以前まではなろう出の書籍は殆ど見なかったような気がしますが今ではコーナーが出来ているではありませんか。

一応小説大賞のタグを付けている身としてはあのような書籍化というのは憧れますね……まぁ今のまんまじゃ到底無理でしょうが。

しかし継続は力であります。いつかそんな日が来るのを夢見て日々精進していきたいですね。

 下水道の出口で魔法によって水を出し、体にこびり付いた汚れを一気に洗い流した後、遮断していた嗅覚を元に戻して体の臭いを嗅いでみるが少し臭う程度で済んでいた。

 流石にこのままは嫌なので組合所に付いたらシャワーを借りようと考えながら私は組合所へと戻って来た。

 中に入るといつもの受付嬢さんとオルトがカウンターでまた談笑していたので声をかける。


「ただいま戻りました」

「おう、意外に遅かったな。何かあったか?」

「いえ、別に何も。これ、討伐証明の魔石です」

「承ります」


 『封印魔法』での収納をこんな大っぴらな所で使用するのは気が引けた……と言っても既に手遅れかも知れないが、事前に出していた小袋の中に入れていた魔石を10個ほど取り出して受付嬢さんに組合証と共に渡した。

 ヘドロスライムは一体だったが、大きくなり分裂可能だったのか槍で潰していると一個体に一つの筈の魔石が何個も回収出来てこればかりは嬉しかった。

 物は小さいが大きさに関係なく個数で報酬が変わるのだしこれはおいしい。

 しかも報酬とは別に魔石は組合が買い取ってくれるので副収入としても良い。

 受付嬢さんが私の組合証を特殊な魔導器具、見た目的には単なるパネルのような物の上に置いて何かを呟くと組合証を返してくれた。

 今回の依頼達成の情報を組合証の術式内に組み込んでくれたとかそういうものだろう、うん、多分。

 そして次に依頼報酬である銅貨200枚からの一割である銅貨20枚を受け取り、最後は魔石買取の銅貨20枚を受け取った。

 やはり下級魔物の小さい魔石だと一つで銅貨2枚か……しょっぱいな。

 しかし初めての自分で稼いだお金!これは大事に使う事にしよう!

 お金を先程の小袋についでに入れておいて私はオルトに尋ねる。


「シャワー借りたいんだけどどこ?」

「ん?右の通路の奥……と言いたいところなんだが、お前シャワーってどっちに入るんだ?」

「どっちとは?」

「男か女」

「……」


 成程、そう言えば今まで性別が関係する事柄に触れることが無かったから忘れていたが、私はこういう公共の場では性別はどちらになるのだ?

 体の構造上で言えば中性なのだが心は男だ。しかし見た目どう見ても女だ。

 うーんと悩んでいるとオルトの頭を棒のようなもので殴る人が現れた、というかいた。受付嬢さんだ。


「何すんだよ?」

「マコさんは女で問題ありません。魔導人形に元々性別などありませんし、あったとしても欲情することなどありません。しかしこの容姿で男用のシャワー室に行かれますと他の男たちがマコさんに欲情する可能性がありますので私は女用を使うべきだと考えます」

「ふーん、まぁ女が言うならそうなんだろう。じゃあマコ、右の通路の奥が女用のシャワー室だ」

「ん、ありがと」


 受付嬢さんとオルトにお礼を告げてから右の通路へと向かう。

 通路に向かっていく途中で私は小袋の中から透明な物質を取り出してから小袋を封印しなおす。

 透明な物質を手に持ちながら脱衣所にて衣服を全て脱ぎ、個室に分かれているシャワー室の中へと入った。

 シャワー室は前世の物とそう変わりなく、頭上にシャワーが取り付けられており手元には魔導器具であろう球状の突起物が青と赤の二つあった。

 恐らくこれに魔力を流し込んで水とお湯を出せるのだろう。素晴らしいな。

 しかし魔力の残量がカツカツだ。少し物足りないシャワーとなりそうだが仕方ないか。


「さて、そろそろ死んだふりはしなくていいよ?」

「(……何故儂を助けたのだ?)」


 手に持った透明の物質。それは先程討伐したヘドロスライムの分裂体であり、それの汚物が無くなって透明となったものだ。

 槍で粉々に潰している時、魔石がいくつも出てきたことから外部からの刺激によっても分裂は起こるのだと理解した私はある程度の大きさの物をわざと残し、先程の小袋の中に魔石と共に入れておいたのだ。

 本当ならばもっとあった魔石だがヘドロスライムが道すがら食べてしまったのか10個にまで減っているのを見た時は少し怒りが込み上げてきた。


「んー何故か……ね。そう聞かれると少し困るんだけど強いて言えば貴方が気に入ったからかな?」

「(ほう)」

「貴方は凄い魔物なんだよ。人々の生活を陰ながら支えていた縁の下の力持ち。私はそんな貴方にどこか惹かれるものがあったんだ」

「(べた褒めじゃの。少し照れるわい)」

「まぁもう一つ言えば今後私の溝浚いを手伝ってくれないかなーってくらいかな!」

「(……はぁ、それが目的かい)」

「あはははは……これからどうぞよろしくお願いします」

「(まぁええじゃろうて)」


 私とヘドロスライムは握手……と言うより私が勝手に側面に手を当てているだけな感じだが、を交わして互いの体をシャワーでしっかりと綺麗に洗った。

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