エメラダ婚約するの回
「あーそうそう!エメラダ。
貴女王太子様と婚約したから。」
はぁ?何勝手に婚約してるの?
「えっ?エメおーたいしさまにおよめさんにしたげるっ!っていわれたときことわったのに?」
いつの間にか外堀埋めてやがる。
「まぁ。今日会いに行きましょうね。王妃様からお茶会のお誘いが来てるの。前みたいに人が多くないからゆっくり出来るわよ。」
えっ?やだ。会いたくない。
「えっ?エメおーたいしさまあんまりすきくないからやだ。」
ほんとほんと真面目に王太子様に会いたくない。
「つべこべ言わないで。貴女が行かなかったらお母様の面目丸つぶれよ。」
えぇ……それは、困るので行きますよ!二度とお母様のいう事はききませんからね!
お母様の趣味の、ふりふりドレスも着ませんからね!
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「突然ごめんね。セシリア。
2人の婚約の事なんだけども……本格的にいいかしら?」
えぇ……お母様と王妃様って友達ですか?面倒ですね。
「えぇ……こんなに変わった子ですが娶ってくれるなら喜んで。」
お母様……娘を売るのね。
王太子様嫌いったじゃん!
「えぇ……うちの子がセシリアの娘の額に傷を付けてしまった様で……申し訳なくてね?」
えぇ……その話お母様に、話してないのに……
「えっ?怪我を?うちの子そんな事一言も言ってないわ。エメラダ見せてごらん?」
うん。言うつもりなかったしね。
それに今は綺麗さっぱり消えました。
大好きなパル兄様と一緒に治しました。
「えぇ……べつにきえたし……パルにいさまとちゆまほうをためしてみたらきれーになったよ!」
「…………!なんで!?結構深い傷だったのに!それに……消えないように呪文をかけておいたはず……」
おぉ?最後聞き捨てならない事をボソって言ってるよ?どうする?後でシメとく?
「まぁ……でも、心の傷は消えないわ。なんだって……うちの子が押し倒しんですってね」
別に押し倒されてない王太子様が降ってきただけだし!
「べつにおしたおされてなんかないです。おーたいしさまがふってきたんです。エメがわるいんです。」
「降ってきた?また、エメラダは木に登ったの?あれだけ駄目って言ったじゃない!しも王太子様も一緒に?馬鹿じゃないの。」
馬鹿言うなーー!
エメラダはハイスペック悪役令嬢だし!
「まぁ……あの子が外で遊んだの!?」
えっ?王太子様って外で遊ばない子なの!?背が伸びないよ!欝になっちゃうよ!?
「是非うちの子と婚約してくれないかしら?」
嫌だよ。
「えぇ。どうぞエメラダを貰ってください。」
娘の意見は!?
「大丈夫だよ。エメラダ大切にする。」
うわぁー!信用なんない!
決定の方向で話を進めないで!