疑惑の波紋
次の日、急遽学校に集められた僕たちは混乱していた。同じ学校の生徒が3人、先生が1人亡くなったのだから当然だ。言いようのない不安が広がるなか、校長から事件について説明された。その間でもメアリーが落ちつくことはなかった。
「メアリー、少しは落ち着け」
「友人が容疑者にされてどう落ち着けるのよ!!」
「だからって今お前が焦ってもしょうがないだろ?」
「だとしても、何かしなきゃ落ち着いてなんていられないわ!!」
そう、今現在もっとも疑われているのは、メアリーの友人のティアである、なぜなら今回亡くなった人のうち二人は彼女のボーイフレンドのアレックスとその浮気相手のリンダであるからだ。
「いや、まだ容疑者とは言えないと思うよ、アレックスとリンダだけならともかくマイク先生とキースも亡くなったんだから、たとえリンダが妊娠していたとしてもね。」
そうだ、この事件がおかしいのはこの被害者の繋がりである、アレックスとリンダは浮気相手同士、そしてキースとアレックスは親友同士、そしてマイク先生は歴史の教師だが、3人とも彼のクラスはとっていない。
やっぱりまだ分からない所が多過ぎである、それにあのティアがやったとも思えない、彼女は僕と同じ時間のマイク先生の授業をとっている。少なくとも僕は彼女は先生の事を尊敬しているように見えた。今分かっているのはさっきの校長先生の話で教えられたことだけだ、一つは毒殺されたということ、そしてそれに使われたのは学校の実験室の薬品である可能性が高いこと、二つ目は毒の媒介が見つかってないこと、つまりどうやって四人にその毒を飲まさせたのか分からないということ、最後のは僕の予想だが、遅効性の毒が使われた可能性がもっとも高い、その日は午前のテストだけで終わったからである、そして4人全員に毒を飲まさせるのは、学校でしか出来ない。つまり犯人は学校の人間というわけだ。