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シュールナンセンス掌編集

無意識の肖像

作者: 藍上央理
掲載日:2014/08/10

「無意識の肖像」



 ノックノックノック返事がない。

 例えばウサギが亀に勝つことがあれば。

 眠れる瞳にキスを。

 残酷なヒューマニティ、怠惰なベジタリアン。

 たまらずに叫んだ言葉。

 心が病んでいるので、24時間営業は中止。

 逆さに歩けば、すべてが逆行していく。

 愛してると、あたしは言った?

 悲しければ、月夜でタンゴを踊ろう。

 デコイになったわたし、死んでしまった偶然。

 いつもいつも、抱き合っていられれば。

 静かな夜に打ち寄せる波、白馬が海を渡る。

 水色に沈下していく真実。

 重なり合う隣人のずうずうしさ。

 口の端から漏れる笑み、たとえあざけりであっても。

 本当は言い出せなかった悲しい気持ち。

 突然の衝撃、だれかに話したい。

 ゆらゆらと揺れる黒いしっぽ。

 情けない彼氏をもったわがままなわたし。

 捨ててしまったおもちゃ、今頃になって惜しい。

 集めたコレクション、今日燃やした。

 美しくなりたい、当分それは無理。

 電話があった。涙の出るあなたの言葉。

 いいかげんにしろ、ゆるやかな狂気。

 オーラルな考え方、けれどだれも賛成しない。

 つまはじきされてしまったことで泣いてるんじゃない。

 星々がチカチカと燃えている、君の髪がたなびく。

 甘えてくるのはベッドのうえだけ。

 見捨てられたのじゃなく、見捨てたのさ。

 鏡の中の自分。取り返しのつかない事件。

 昼寝をするのにハンモックがいる。

 ちっぽけな自分、隅に隠れてしまおう。

 何も許されていない。涙の分だけ。

 愛、愛、愛、叫んでも通じない。

 すさんでいるが、このままでいるほうがマシ。

 テディベア、君のお気に入り。

 心と気持ち、宇宙よりかけ離れた存在。

 許してほしい、穏やかに話せる時間が訪れる。

 断崖絶壁、本当に登って来たの?

 両手で自分を抱き締める。心に透き間を開けたまま。

 子供達が走り抜けていく。あれは自分の未来の姿。

 何もしない、そんな一日。

 例えば苦しみ、例えば喜び、すべて半分ずつ。

 両手にすくった水、きららかに流れていく。

 手紙を出した。返事が来ない。

 ストロベリーパイ、わざと甘くしておく。

 魂が浄化されていく、天使が迎えにくる。

 何も知らずにいるよりも知っていた方がいい。

 最高の真実。最低な事実。合理的な現実。

 逃げ惑ってばかりいる自分。

 成功を収めて、帰郷する。だれもいない故郷。

 鈍感な感動、鋭敏な神経、傷つくのは自分。

 何もかもあなた任せ、それですべてうまくいく。

 休日はドライブ。あなたの運転。助手席にはヌイグルミ。

 ハロー、宇宙からの通信です。無重力に圧倒されます。

 何も考えない、何も感じない、さなぎになる時期。

 無理な注文を受けいれて、マスターはそれでも笑う。

 休みなく働く、私の脳みそ。


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