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文系少女に御用心。  作者: *琉輝那*
一、人は見かけによらず。
9/15

マリーゴールド探偵倶楽部

部員やっと揃った

トントントン

「南田様、先生がお見えに。」

「ああ、忘れてた。先生お入りください」


「忘れてたなんてひどいなぁ。一応顧問頼んだのお前じゃないか。」


軽く会釈を済ませ、本題に入る。

一気に色々思い出して頭が痛い。


「それで・・・苦い思い出は一旦切ろうぜ」

「そうね! ああ先生、さっきストーカーのこと話してたんですけど~」


30分前の北原に戻ってやがる・・・。


「ほー、早速部活動として始めるのか?」

「いえ!まだ人数が足りてませんので(キリッ」


白く砂のように溶けた会長をよそに、

どうやって2年生を集めるかの話し合いが勝手に始まった。


「いやまだ俺これに参加するとは一言も」

「いいじゃん、せっかくなんだし、ねー?」


はぁ・・・・。

苦手な奴と共にするということが、どんだけ嫌なことかわかってない。

いや、もうこいつは北原に夢中だから関係ないのか・・・。



「で、とりあえず探偵のコスチューム集めようよ~♪」

「なんでそうなる!?」

「部活服必要じゃん」


当然のように言う北原の目にはあの目が宿っていた。


「よし、レッツゴー!」

「おー!!」

「・・・・・。はぁ・・」

「部費から出すのならまだ早いぞー?」



固まった。



「部費まだ集まってないんですか・・・!?」

「そりゃ人数揃ってないし。てか4月からコス買うなんて早いだろ」


それに、第一人数が足りてないと部として活動は禁止されてる。


「・・・仕方ない、キラン☆」



何その目。




刹那俺の体に強い衝撃が走り、意識が途絶えた。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ーごめんね、こうするしかなかったのおよよよ...

・・笑えるなこれ写真に撮っていいかなめぐちゃん。



「ん・・・南田会長・・」

「あ、気づいた?さあ逢坂くんは今どこにいるでしょうか!」




・・・・。



辺りを見渡すと



人、人、人、人




「体育館、そしてここにいるのは、俺。」

「せーかい。

はい皆さん始めます!今、マリーゴールド探偵倶楽部に入れば、


もれなく!!!


逢坂臨也スペシャルレア写真集と一緒に、この貼り付け状態の逢坂くんに

ハグ10分間できるチケットもらえますよ~!!」



『ギャアアアアアアアアアアーーー////』


女子の猿のような歓声が響き渡る。


『入ります入ります入りまぁぁす///』

『はいはいあはいあ!!!』


うっせーうっせーうっせー!!!!


なるべく顔を引きつらせないようにしながら、

けど静かに抗議する。


「南田会長これはいささかやりすぎなんではないでしょうか...??」

「入る条件としては、まず先に、推理小説が好きな人、

 そして人助けが好きな人これだけです!!」


俺の嘆願を無視して尚も始めやがった。



「おや~?条件に見合う人はいないなのかなぁ?」


『・・・・だってめんどくさいしねぇ・・』

『そんなことするぐらいなら買ったほうがマシ・・』


・・・ほらな、やっぱりこうなるんだよ。

いくらなんでもないわ。これ。



「・・・・俺・・やります。」


ふっと静まり返った。



「・・・・おおお、君か。名前を教えてくれるかな?」

「2年、鬼藤(きとう)紅焔(こうえん)っす。」



なんかオーラやべぇぞ。

なんか名前も見た目もやべぇぞ。


なんか色々やべぇのが来ちまったよ!!!



「・・・」


ほらな!?北原も怖がってるだろ!!?


「南田会長、やっぱりその人はやめたほうが・・」


「ありがとう!!!」


「ちょ北原!!?」



北原は鬼藤という人の前へ走り出し、深くお礼をしていた。


「・・・ありがとうございます・・ほんとに・・ありがと・・」

「っ・・・」


フラグたった。

またもや北原は男に金の矢を刺してしまったらしい。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「よーし、あと一人居れば、部として活動できるんだな!!」

「そうですね耀太会長♪ 頑張りましょおお!」


もはやこのふたりのテンションにはついていけない。


「えーと鬼藤先輩? ほんとに、入るんですか?」

「あ?入っちゃわりぃのかよ」

「いえいえいえいえいえいえいえとんでもございませんっ!大歓迎ですん!」


地雷を踏みそうになったが、蒲田がフォローしてくれた。


「で、北原。どーすんだよ。あと一人要るんだろ。」

「うーん、鬼藤先輩だったらどう集めますか?」


ふむ。考え込んだ鬼藤先輩は、少しして口を開く。


「いっそのこと脅しで入れるか。」

「「!?」」


ダメだろそりゃちょっと怖い。


「じゃあ・・・あ、一人適任者がいるぞ。」

「え?・・・まさか知り合い?」

「ああ。」



嫌 な 予 感 し か し な い。


類は友を呼ぶ。

鬼藤先輩の知り合いなんて同類の不良仲間とかそういうもんだろ....



「ちょっと電話してくるわ。」

「「いってらっしゃーい」」


ー10分後


「一旦どんな部活か見て決めるって。あ、20分ぐらいしたら来るらしい」


やってしまった・・・。


「どんな人なんですか?」


北原察せ。


「んー・・・そうだな。ある種天才かもしれね。」



!?


予想以外の反応。


仕方ない、どんなやつか見極めてやろう。

天才なんて部に二人も必要ない!!


こうなったらヤケだから。

日常をぶっ壊すような人間は入れさせん!




「来るまでちょっと時間かかりそうだし、事件について少しまとめようか。」


会長、ほんとに・・


「そうですね。あ、役割とかも決めちゃいます?書記とか会計とか。」


蒲田もやる気まんまんだなぁ・・。

その人が来るまで役割表を作った。

なんだかんだで手伝ってる俺氏。




ーーーー20分後


「失礼します。」



ドアを開け入ってきたのは。



「・・・・シュンペーくん!?」

「おお、北原やないの。久しぶりやの、元気しとったか?」


関西弁で喋りだした彼は、北原の知り合い・・・?


「大きくなったなぁ、はは、女らしくなっとるが」

「シュンペーくんこそ大きくなったねぇ、まさかこの高校に来てたとは。」


話によると、北原が一時期住んでいた大阪の中学校の先輩らしい。


「あ、申し遅れました。

 俺、釼持(けんもち)紫呉(しぐれ)と言います。以後よろしゅう」


なんだろう、オンとオフの切り替えがバッチリで見極めたくても見極めれん。

と、とと、とりあえず。


「えーっと、釼持先輩は、人助けがお好きなんですか?」

「関西人はみんな人情に厚いで? 

 ああ、せやかて自業自得なやろうには目も向けへんけどな」


・・・・。

突っ込めない・・。



「よし、これで揃った!よね!?先生!?」

「・・・はいはい。合格ラインです。」




はあ・・・やっぱり俺も参加しなきゃいけないんだな・・



「じゃあ報酬源がないとな」

「・・・え?」


先生に目を向け、


「センセ、いいでしょ(ニコッ」


・・・・。



「わかった、わかった。その目で俺を見るな」


はい落ちたー



「・・・。はぁ・・。とりあえず今回だけだぞ。

 そうだな。映画チケットとかどうだ」

「おっけー」


うちの高校では勉学に差し支えがないなら

先生と生徒の物のあげ合いは許可されてる。



『さて、第一回、マリーゴールド探偵倶楽部の捜査会議を始めるっ!』

捜査会議が始まる段階で終わってしまいました。次に持ち越し!

と思ったけど、ちょっとミニイベント起こす。

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