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文系少女に御用心。  作者: *琉輝那*
一、人は見かけによらず。
3/15

常澤和斗先生の憂鬱

常澤先生目線です。

いずれこの先生が逢坂くんの平穏な日常像を奪います。確実に。


入学式も無事終わり、

休憩時間に入った頃。



「常澤先生、どうなさったんですか?職員会議でずっと上の空でしたけど」

「え? あぁ、宮島先生・・・。それが・・」


この眼前にいるガタイの良い先生

文科Bクラスの担任、宮島 太吉(たきち)先生。


飲み仲間でもある。



「悩みというかなんというか。

 逢坂臨也の扱い方ってどうすればいいのかと...」

「あー・・・あの天才児ね。」

「ただでさえSクラスなんて俺には向いてないのに。。」

「光栄なことじゃないですか、若いのにSクラス。」


そうはいっても・・。

経験も浅いし、

なんかこう生徒たちも生徒じゃないような

キレ物ばかり。


「どうせなら文科が良かったです。」

「あはは、確かに常澤先生明らかに文系ですもんね」

「そうですよ!なのになんで....」

「結局は 運 ですからね~」


また今度飲み明かしましょう、ということで話を切り上げた。



「はあ・・・俺ほんと運ついてないなー・・」




自分の運のなさを嘆くと同時に、半年前を思い出した。




━━━━━半年前━━━━━━━━━━━━━━━━━


『なんでもお悩み解決します♪

 困ったときはマリーゴールド探偵倶楽部へ!』




「この教室って確か・・・旧生徒会室?」


ある張り紙に釣られて、来てしまった。


去年まではなかったような・・・。気のせい?

まあいいか、。そう立ち去ろうとしたとき。



「ああ、常澤先生!!」

「!?」



後ろから声がしてささっと振り向くとそこには。



「君は・・・」

「文科2年の南田 耀太(ようた)です!」

「生徒副会長くんだね、どうしたの?」



「単刀直入にお願いします!!」



「え?」





『我がマリーゴールド探偵倶楽部の顧問になってください!!!』




「ええええ!?!?」




~*******************~~


「とまあ半年、俺の学校でこんなことがあってだね。

俺のご近所さんの君に頼みごとがあるんだ。

引き受けてくれるかい?」



「ええ、構いません。むしろ大歓迎です!」




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



俺、常澤和斗は今に悟った。




あの少女に頼んだのが





そもそもの事件の始まりだったということ。




そして




あの時の俺はまだ知らなかった。



あの子に萩沢高等学校に入学させることで

逢坂くんのキャラは壊れてしまう(?)ということに。。。

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