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それでも、生きたくて・・・  作者: 会原 夏武
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チャプター28

左海と別れてどれくらい経っただろうか?

日は傾き始めていた。

「なあ、少し休もうぜ」

拓哉が 弱々しい声を上げた。

「拓哉、もう少し頑張ろう。今日中にポートタワーに行くんだ」

そんな拓哉に翔が言った。

目で見たより、ポートタワーは遠かった。

里花が顔をしかめた。

「ちょっと待って」

里花がそう言って皆を呼び止めた。

三人が里花を振り返った。

「どうした?」

拓哉が里花に聴いた。

「ちょっとね・・・」

里花はそう言いながら左足の靴を脱いで足の裏を見た。

白い靴下は血で赤黒く染まっていた。

靴下を脱いで素足を確認する。

皮は剥けて血が滲み親指の爪が割れている。

中指が痛々しく腫れ上がっていた。

「・・・酷い・・・!」

美波が里花に駆け寄った。

「大丈夫?」

美波が里花に聴いた。

里花は唇を噛んで頷いた。

だが、非常に痛そうだ。

翔がリュックの中から包帯を取り出した。

薬局で拾った物だ。

それを里花の足に巻いた。

「すまない、今はこれしか無いんだ」

翔が言う。

「うん、ありがとう」

里花は翔に笑顔を向けた。

震災当日より、余震の数が減ったように美波には思えた。


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