チャプター18
四人はコンビニもしくは、食糧が置いてある所に向かっていた。
目的地がおおざっぱなだけに、なかなか見つからなかった。
しばらく歩いているとビル街に出た。
名の通りビルが建ち並ぶ街だ。
「ここって危ないんじゃない?」
里花が弱々しく言った。
「何で?」
翔が里花に聴いた。
「ビルも多いし、倒れてきたら・・・」
里花が言った。
「里花!」
拓哉が里花の言葉を遮った。
「もっと前向きになれ」
拓哉が言う。
里花が頷いた。
「あれコンビニじゃない?」
美波がゆびさした。
その先にはコンビニの看板が立っていた。
コンビニにたどり着いた四人は適当に弁当を取り路肩に座り食べていた。
「翔」
美波が翔に話しかけた。
「ん?」
「母さん、無事だと良いね」
美波のその言葉に翔は悲しげな表情をした。
「あっ・・・ごめんなさい」
咄嗟に美波は謝っていた。
「何で謝る?」
翔が呟く様に言った。
「え?」
美波が聞き返した。
だが、翔はその質問には答なかった。
「俺の親が離婚したの知ってるだろ?」
翔が美波に聴いた。
美波はなにも言わずに頷いた。
翔の両親は二年前に離婚している。
翔は母親と暮らしていた。
「母さんが再婚したんだ」
翔が不意に言った。
「・・・!」
美波は声が出なかった。
「お腹に赤ちゃんがいる」
翔が続けた。
「産まれたら俺もう、いらないんだってさ」
「!!!」
美波は絶句した。
世の中にそんなことがあるのだろうか?
いや
あっていいのだろうか?
翔が悲しそうに空を見上げた。
「嘘・・・」
美波がやっと出した声がそれだった。
「・・・」
翔は何も言わなかった。
苦しい思いをしているのは自分だけじゃないと美波は知った。
今までを振り返ってみると、少なからず皆、何かと闘い苦しんでいた。




