チャプター11
「どうしよう・・・」
里花が泣きそうになり言った。
前はビルが横たわり、後は地割れだ。
「八方塞がりって事かよ!」
翔が言う。
「そこ、飛び越えられないかな?」
美波が地割れを指差して言った。
榊原が除き混む。
「無理、距離が有りすぎる」
榊原が首を横に振った。
「なぁ、あれで窓からビルの中に入って向こう側に行けないかな?」
拓哉が提案した。
そこには、停止した車があった。
車はビルに寄り添うように停車していた。
車を登って、ビルに入ったら向こう側に行けるかも知れない。
五人は顔を見合わせた。
「やってみよう、まず私が先に行って様子を見るわ。来て大丈夫だったら呼ぶから」
榊原が車に向かった。
「誰か手伝って」
榊原が言った。
「分かりました」
翔が駆け寄る。
二人は車の上に乗った。
車の上に乗ってもビルの窓に届きかねる、さらに、榊原は腕を骨折してるのだ。
翔が榊原の足に手をかけ上に押し上げた。
榊原の手が窓にかかる。
翔はさらに押し上げる。
榊原の体の半分がビルの窓に入った。
そして、榊原の体が完全にビルの中に入った。
「来ても大丈夫!少し高いから注意して!」
ビルの中から榊原の声が聞こえた。
「俺から行く」
翔が言った。
「俺が手伝うよ」
拓哉が駆け寄る。
榊原の時の様に順調にビルの中に入る。
「次は」
拓哉が車の上で構えて言った。
「里花行ける?」
美波が里花に聴いた。
里花が頷く。
「さあ、里花」
拓哉が言った。
「大丈夫?」
里花が心配そうに拓哉に聴いた。
「大丈夫、さあ」
里花が拓哉の手に足をかけた。
「・・・!」
拓哉が押し上げる。
そして
美波
拓哉も順調にビルの中に入る事ができた。




