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蒼天の月影より

みーんみーん

作者: 一真 シン

もうすぐ誕生します。


みんなは『うるさい』って言いますね。

しかも漢字に直したら『五月蠅い(うるさい)』と似ているし。

けど、わがままを聞いてください。

僕の命は短い。

早く誰かと恋したい。

啼かせてください。

一生懸命、生きている証として。




もうすぐ誕生します。


子供達は僕のことを捜すけれど、

ホントは見つけないで欲しかったりするんです。

けど、わがままを聞いてください。

楽しい声は嬉しい。

笑顔を見るのは嬉しい。

そっとして置いてください。

一所懸命生きてるけど、ちょっと寂しかったりします。




もうすぐ誕生します。

けれど、僕はすぐに土に還ります。

儚いモノだと嘆きません。

僕は、ほら、啼いて、あなたの耳に届くだけで嬉しい。




もうすぐ誕生します。


僕を見つけたら夏を感じ、

僕を見失ったら秋を感じてください。

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