表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あの子は今も

作者: 香坂 そよか
掲載日:2026/04/20

春になると、思い出す会話がある。


──桜並木で有名な〇〇町で起こった事件から3年。

今年の桜の開花は3年前と同じ時期になりそうです。

次のニュースです──


朝の登校バスの中、バスの揺れが心地よく、眠くなりながら車内に流れるCMやニュースを聞いていた。


───私ももう、卒業か───


スマホを見ていると、バスは停留所に止まる。


「おはよ」


『...おはよー』


「桜散る前に卒業式、出来そうだね」


『...もうそんな時期か~、皆と離れるの寂しいな』


「高校に行ってもまた皆で遊ぼ」


『...うちらの友情、不滅じゃん(笑)』


「桜の開花時期はあの事件と同じ時期なんだって」


『...あ~、今年の開花は例年よりずっと早いのかー。卒業式まで桜残っててくれるといいね』


「あの子、見つかったんだって」


『...高校行ったらやりたいこと沢山あるんだ。1番は恋したい』


「やっと、帰れたんだね」


『...そろそろ学校に着くね!』


「バス降りた後、行方が分からなくなったんだよね。」


「よし、送信っと」


私は友達とのLINEを終わらせ、スマホから目を離す。


窓の外、桜並木の道に人だかりが見えた。


白い花が、静かに並べられている。


バスはその横を通り過ぎていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ