『白河院、実季の引き出物の速記シャープを召すこと』速記談1078
白河院が、方違えのために、予告なしに藤原実季邸にお立ち寄りになられた。実季は、院への引き出物として、実季の家に古くから伝わり大切にしてきた役行者の独鈷型速記シャープを、最高級の唐錦に包んで進呈したところ、院は、お受け取りになってお帰りになられた。これを聞いた世の人は、普通、このような形で立ち寄ったときの引き出物は、形ばかりのものであるから、受け取らないものなのではないかと、快く思わなかったという。
教訓:役行者の独鈷型シャープが「役行者の独鈷」型速記シャープなのか、役行者の「独鈷型速記シャープ」なのかは不明であるが、不思議な力で速く書けそうである。