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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
42/42

41日目 俺は構わず食っちまうような

「じゃあ、アンタたちそこに一列になりなさい。」


「イエスっ!マム!」


シュバババッ!!! 


(恐ろしく早い整列、私じゃなきゃ見逃しちゃいますね。)


クッ……こんな森の中に連れてこられて一体何をされるって言うんだ俺たちは……。


きっと今からR-18も飛び越えて人間の年齢じゃ見れないぐらいに過激でエッチィことをされてしまうんだ……


ふぇぇ、R-500は簡便だよぉぉ。私はエルフじゃないからそんな過激なこと耐えられないわ!


「そうねぇ、まずは自分には何ができるか言ってごらんなさい。ほら、アンタから。」


「ハイッ! 私めは低レベルながら魔法、剣術、弓術、そしてわらび餅ちゃんによる回復ができますっ!」


「なるほどねぇっ、じゃあ次のあ・な・た」


「は、はいぃ…… えっと……私は初級魔法を使えます!」


「あら、もしかして初級魔法のLvは既にMaxなのぉ?」


「は、はいっ!」


「じゃあ次は、フゥリル」


「えっとオレッチは……フィーメルさんもよく知ってる通りっス!」


「あらぁ、そおかしら? できれば貴方のお口から聞きたかってけどぉ。」


おおおおお! 人差し指で自分の唇をチュってした! チュってした!


何その動作! なんだ! 何かしらんが怖いぞっ!


言っとくが俺たちを食べたって美味しくないぞっ! 人を食べたってスキルを奪えたりなんてしないんだからねッ! ……しないよね? 


だから俺たちのスキルを知ったってどうしようもないんだからねッ!



ん? というか……フーリルの名前を知ってた……? フーリルも名前らしいものを読んでたし……?


「もしかして……二人はお知り合いで……?」


「あらぁ、アタシったら自己紹介するのを忘れてたわっ! 初めましてね、アタシの名前はフィーメル、ヨ・ロ・シ・ク・ネ。」


おおっ。な、なんというセクシーポーズ! 雄っぱいをそんなに寄せて強調しても別にそそらないんだからねッ!


そんなおケツ突き出したって意味ないんだからっ!


「お、俺の名前はしょうた……しょうただぜっ!」


「えっと……サンカです……。」


なんか気後れしたら負けな気がして言い切らせてもらったがっ……なにその舐め回すような目……コワワワッ!


「と、ところで、俺たちに一体どんなご用件で……。」


「あら、それも言ってなかったかしら。お説教よ、お説教。」


ふぇ? 一体俺たちが何をしたって言うんだぁっ! 初対面の人に怒られるような事してないもんっ!


……さてはあれかっ! 広場のスライムを退治したことに対する苦情かっ……クッ、盲点だった。だがっ! ふっふっふ、すでにあの魔石は我が手中にあるぞ。こいつが欲しくば逆らわぬことだな!


「あなたたち、ボブゴブリンの討伐クエストを受けたそうね。」


「昨日失敗したところっス!」


あぁん、やだ、フーリル! そんな元気に失敗を紹介しないでよね。恥ずかしいじゃないのっ。


「馬鹿野郎っっっっ!!!!!」


ひゅっっっっ………


あっ……ちょっと出ちゃった……


まだ鼓膜がピリピリ言ってるようぅ


ほら、サンカもビックリして尻餅ついちゃってるし……フーリルなんて目が点だよぉ!


目が点になるなんて顔文字でしか見たことないよ! なにこれ、こわっ。本当にもどるんだろうなコレ。やだよ俺、ずっとピリオドみたいな黒目のフーリルと旅するの! なんかいろいろ終わってるよ! ピリオドだけに。


(こんな状況でそんなつまらないこと言えるなんて流石です! マスター!)


傷心の身に追い打ちをかけるんじゃあないっ! ショック死するところだっただろ!


「って……言ってやりたいところだけどねぇ……。ま、冒険者の互いに過干渉しないって暗黙のルールに従ってグッとこらえてあげるわぁ。」


ふぇぇ……もう言ったあとだよぉ……手遅れだよぉ、覆水チンチンに返らずって言葉があるんだぞい! 小学5年生でようやく卒業したのにっ! 責任とって……貰うんだからねッ///


「うぬぼれた新人冒険者ほど危険なものないのよぉ、今回は生きていたから良いものの、フーリル、あんたはそれがよくわかってるはずじゃない。」


「ごめんなさいっス……」


フ、フーリルが! 底なし元気ボーイフーリルが落ち込んでいるっ! だがしかし……その説教は最も過ぎるぅ……


しみるぜぇ! こんなに身を案じてもらって……反省しないなんて俺にゃあできねぇ!


「リーダーの俺のせいなんですっ!!! ごめんなさいっっっ!!!」


「マスター!」


「アニキっ!」


「ショウタくんっっ……」


「「「ごめんなさいっっっ」」」


!!!


みんなっ!


そうだ! これこそジャパニーズスタイル!


集団土下座っ! 誠意の見せ所!


「ふぅ、私に謝ったって仕方のないのよ。でも、その心意気……とっても気に入ったわぁ」


「私が直々にアンタたちに指導をしてあげるからぁ、覚悟しなさいよぉ。」


ふぇぇ? あれ? これってそういう流れ?


あれ? なんでそんな楽しそうな顔してるの? やっぱり食べられちゃうやつです?

せめて週刊にしようと思っていたのになかなかうまくいかないものです・・・

今週はもういっぽん頑張りたいと思います!

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