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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
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39日目 反省会をしましょう!

ジュワワァァァァァ~~~~~~


「ふわぁーーー・・・とっても美味しそうです!」


おっ、サンカちゃんちょっとテンション上がってるね! そりゃそうでしょうよ!


これにテンションが上がらない奴がいるだろうか・・・いや、ない。


我、倒置法が炸裂してしまうほどにこいつぁ・・・。


うひょひょっ!!! 油がはねたっ!


「行くっスよぉぉ~~~。ほいっス!」


グルンって! ひっくり返して!!! お客様お客様お客様!!困ります!!あーっ!!!そのような格好での入店は困ります!!あーっ!!!困ります!!あーっ!!お客様!!


本当に!! 本当にダメでしょなにその香ばしい焼き目! そんな格好で!!! あーっ! 耳が! 耳が幸せ許容量オーバーだよ!


タレに漬け込んでおいた足のお肉・・・手羽先みたいなその見た目・・・。


骨から先のプリップリに身の詰まったお肉は・・・もう・・・辛抱たまらんコレ!


まだなんですか・・・はやく・・・はやくぅっ!


焦らしプレイなんていやらしいぞぉ!


「さぁ・・・どんな焼き具合っス・・・完璧っス! さぁ! 食べるっスよ!!!」


ななな・・・・なんとですよ! 皆さん! 信じられますか・・・今日はひとつじゃないんですね・・・。


二つっ!!! きょうの料理は二つぅ!!!


なんてこったい! 月が落ちてくるぞ! 贅沢しすぎて怒ったお月様がおってくるぞぉ!


「それじゃあお手を合わせて!」


「「「いただきます!!!(っす!)」」」


「えっと・・・?」


「食べ物にありがとうって意味っス! サンカさんも一緒にどうぞっス!」


「えっと・・・じゃあ・・・いただきます・・・。」


フフフフ・・・いずれわかる・・・このいただきますの重要性・・・。


そう・・・我々は敬意を払わねばならんのだ・・・この偉大なる食材たちに・・・そしてぇっ!!! この! 天才料理人! フーリル様にっ!


「では、今日のメニューを紹介っす・・・。」


「まずはプレグットの足のロースト・・・そして、ファカウのチーズとミルクの・・・グランデュっス!」


いつも朝に飲んでたのはファカウって名前の動物のミルクだったのか・・・いつもありがとうファカウ・・・。


あなたのこと・・・好きよ。興味あるね。


そして・・・聞きなれないグランデュという言葉・・・パッと見は焦げ目のついた美味しそうなグラタンだけど・・・?


おおっ!中にはキノコくんが遊泳中! なんて美味しそうに泳ぐんだい!


はっ・・・!こいつは! スプーンを通らせてわかる! 硬すぎずやわすぎず・・・確かにこいつはグラタンとはまた違う・・・チーズフォンデュのような・・・。


ゴクリ・・・。 ま、まずは一口・・・なかにいたこいつ! ホックホク謎の野菜!


パクリ・・・。


あっ・・・あっ・・・あっ・・・・・・・・・。


「ま、ますたああぁぁぁぁああ・・・・。」


「ぱあぁぁぁいいいぃぃいっぃ・・・・。」


い、いま・・・星が見えた・・・。今確かに天の川を泳いでいたぞ・・・。


「な・・・なにこのこ・・・。」


「ふっふっふ・・・アニキも早速じゃぼちゃの虜っスね・・・。こいつのホクホク感と甘味・・・そしてそれにチーズが乗っかれば・・・。」


そ、そうか・・・こいつは・・・ホブゴブリンだ・・・なんてでっけぇ棍棒を持っているんだ・・・。


も、もう立てねぇ・・・そんなボディブロー決められちまったら・・・。


じゃがいものようにホックホク・・・そしてオレンジの身は見た目でまず楽しく・・・味で楽しい・・・いや・・・ただ幸福である。


「わっわっ・・・!私はじゃあお肉をっ!」


「ハイ、どうぞっス!」


「えっっと・・・ちっさいので・・・。」


「何言ってるっスか! 今日はサンカさんの歓迎会っス! 美味しい美味しい後ろ足を行くっスよ!」


「うんうん。」


そうだそうだ!疲れたあとにはこのでっかいお肉をほおばって幸せを噛みしめる! それが人生の作法よ!


「フーリルの飯は存分に楽しまなきゃ罰が当たるってもんですよ。ね、マスター。」


いや・・・もう罰ってレベルじゃないよね・・・。大罪だもん・・・人類の英知を愚弄するだなんて愚かすぎるよ・・・!


「さぁっ! ガブッと!」


「あっあっ・・・あむっっ!」


あ・・・動作いっこいっこ可愛い子だぁ・・・なにこの幸せ空間・・・俺、明日死ぬんか?


「ふ・・・ふわぁっっ! 美味しい・・・美味しいですっ!!! うぅ・・・美味しいですぅっ・・・。」


「・・・いっぱい食べて! 明日からまた頑張ろう!」


「・・・・うん。」


そう言ったらサンカの食うこと食うこと・・・すごい勢い! フゥ!完璧だね!


「パリッっとして・・・ジュワってきて・・・甘くて、とっても・・・でもお肉のお汁が美味しくて! 噛んでるだけ幸せです・・・。」


おうおう! フーリルの飯にはやっぱり人を元気にする力があるねッ! 最高っ!


フーリルレベルのごはんを作れるやつが何人いるんだって話よ!


出来らぁ! え!! 同じぐらい美味しく料理を!?


みんな度肝を抜かれちゃうね・・・。


じゃあ俺も前足のちっこい足を・・・パクリ・・・。


あっ・・・・・・・・。


これは・・・・絆だ・・・・・・・・。


俺たちの絆・・・・。線と線とが絡まって・・・最高の関係を構築する・・・。


そして・・・程よくほぐれて・・・あっ! 口の中で・・・何なんだよ・・・!


くそうっ! 外はカリっとしてて・・・なかはジュワってそういう・・・。


旨すぎる・・・。ほどけて汁がお口を満たして・・・こぼれちゃう・・・


しまってるのに柔らかいなんて・・・。


「アニキ・・・それだけで一本く生きるのは・・・ちょっと初心者っスよ。」


な、なにおう! なんだっていうん・・・まさかっ! そんなっ!


そうさ・・・僕たち四人の真ん中に置かれた・・・ひときわ大きなプール・・・。


泳がなきゃ・・・ここは俺たちが帰る場所なんだ・・・・。


ポチャンッ・・・・・。ああっ・・・・ああああっ・・・。


「か、かあさん・・・・。」


な、涙が出てきた・・・。これは・・・まるで母さんに包容されているようだ・・・。 あったかくて・・・優しくて・・・力強い・・・。


ガツンとくる肉の旨味を程よくクリーミーにつつんででも、旨味を追加っ・・・。


うまいだけでなんでこんなに涙が・・・。


「わ、わたしもっ!」


そうだよ・・・食べなきゃいけない・・・! コイツはもはや俺たちの使命さ!


さぁっ!!! ちっこいのをフーリルと一個ずつ食ったら・・・でっかいのを山分けたぁーいむ!


ぽちゃんって付けてかぶりつく! 交互に・・・!!!


俺たちは!!!!肉の盃を交わした兄弟だ・・・!


「おおっ!はやい!」


カサネがもうでっかい肉を食べ終わっている・・・。


えっって・・・あれ顔ぐらいあったよ・・・。


「こっちの方でカサネさんも乾杯っス!」


お肉で乾杯か・・・。そうだよね! そういうのもあるよね!


このでっけぇお肉! シェアしてこそさ!


だって君は新たなパーティーメンバー! 仲間だもん! 兄弟だもん!


「じゃ・・・じゃあ!カプっ!」




・・・・・・・・・・・・幸福な満腹感だぁ・・・・。


体の真ん中にお山ができたよぉ・・・・。


ちなみに・・・サンカがいっちばんいっぱい食べた・・・。


よっぽど美味しかったんでしょう・・・いや実際よっぽどうまかったわ・・・。


「よしっ! じゃあデザート食べながら反省会だ!」


ふっふっふ・・・わたくし・・・ただ寝てたわけじゃないんですよ・・・・。


そう! 今必死にかき混ぜているこいつ!


アイスクリィィィィィム!


ガディメルとミルクと卵を混ぜて・・・氷魔法で冷やしながらぐるぐる!


固くなりすぎないようにして・・・ううむ! 絶妙な濃厚さ! 白とピンクのコントラストが超サイコー!


なんだかよく分からないけどフーリルが粉をふりふりって入れてくれたんだ。


それで混ぜて固めてさ・・・楽しみだぜ・・・。


「んぅ~~~~甘くて美味しいですぅぅ・・・。」


「こ、これはっ?チーズ・・・?」


「さすがアニキッス! この酸味がまた・・・。」


「最高です!!!フーリル!」


はい、機会も認めるこのおいしさ。 フーリルの料理は世界世界一ィィィィーーーー!


「えっと・・・じゃあまずさ・・・俺、調子に乗ってた・・・。」


「そうっスね・・・自分もなんだかなんでもできる気になってたっス・・・。」


反省しなきゃな・・・ちゃんと、現実を見て、次の道を探す。


「自分のことばっか見てた・・・。」


冒険者になって浮かれてた。称号なんかとってさ、最強になった気がしてた。


「だからさ、急にホブゴブリンの討伐になんて行ってごめんね。サンカ。」


「そんなっ・・・私の方こそっ・・・!何もできなくって・・・ごめんなさい・・・。」


ううんって首を振る。サンカの魔法がなければ俺は死んでたからね。


だからさ!


「ありがとう!!! サンカ! 仲間になってくれて!」


「うっ・・・うぅ・・・私の方こそ・・・ごめ・・・・ありがとうございます!」


悪いことばっかじゃない。俺たちは確かに今仲間だ! チキンヘッズだ!


だから、前を見て! また進めるでしょ!


だから着実に、一歩一歩進んでいこう! 階段を一段飛ばしなんてしちゃあ危ないからな!


「ピロンっ。新機能が解放されました。」


「おっなになに・・・? パーティー・・・?」





「それじゃあ今日も頑張ろう!」


「はい、マスター!」


「はいっス、アニキ!」


「うん、頑張ろう・・・!」


さぁ今日も一日始めましょう! 冒険者パーティーとして!


「アンタたちが新人のウッドランク?」


「そうだぜ! 俺たちが最強と名高いチキンへ・・・・・ッズ・・・・・。」


えっ・・・だれ? ゴリラ・・・?


「ちょっとぉ、付き合ってもらうわよお。」


筋肉隆々で背の高い”彼”はそう言ってにっこり笑った。

最後にまた飯で占めちゃうっていう・・・ご飯ばっかですみません!

とりあえずここで毎日投稿はおしまいです!

長いようで終わってみれば本当に一瞬・・・これからは新人賞用の小説執筆に本腰入れるのでペースはかなり落ちるかも!

最低でも週1は頑張りたいと思います!


本当にここまでお付き合い頂きありがとうございました・・・。初めはなんとなくで始めて・・・ブックマークや評価は本当に励みになってすっごく嬉しかったです!


ちなみになろうに上げるようのほかのネタもいくつかストックしてるので来月あたりからもしかしたらそっちの方で毎日投稿また始めるかもです!


まだまだ何も決まってなくて、見切り発車マンですがよろしければまたお付き合いください!

それじゃあ、また来週からも頑張っていきましょう!

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