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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
38/42

37日目 しょうたをいきかえらせますか? はい/いいえ

よっしゃ! じゃあまずはホブゴブ探しじゃ!


「頑張るぞー!」


「「「えいえいおー!」」」


「えっ、えっと・・・。えい、えい、おー・・・?」



三手に分かれて川からちょっと離れたところを探しております!


割とすぐ横が森の方に続いてるから多分こっちの方から来たんだと推測! 圧倒的推理・・・こいつはかなり灰色か・・・。


真実はいつも一つなのよね・・・ホブゴブリン・・・さぁ・・・! どこにいる!




うむむぅ・・・なかなか見つからないっ・・・一応隠密で探しているのだがネズミっぽいやつとかぐらいしか・・・。


ん・・・? なんだ・・・? なにか・・・?


「アニキ・・・アニキ・・・。」


こっ・・・これはっ! アニキにおいて行かれた子分の亡霊!!!


姿が見えないのに声だけっ!! ひええええええ!!!!!!


「アニキっ! 見つけたっス・・・。」


やめてぇ! 呪い殺さないでぇ! 俺はお前のアニキじゃないよぉっ!?


「ヒィィッ! ってなんだ・・・フーリルジャマイカ・・・。」


「驚かしちゃってゴメンッス! それよりアニキ・・・ちょっと・・・。」


おっ・・・なんだなんだ? そんなこっち来てって手をチョンチョンってして・・・。


「寝てる・・・?」


木に寄りかかって鼻にシャボン玉を作ってる・・・なんてのどかなお昼を送っているんだ・・・。


あっ、頭ガクンってなってすっごい簡素な頭装備がズレた・・・。


装備・・・? なんかアイツ装備してね? いや頭だけなんだけどさ・・・。


アレずるくない?


「サンカさんも呼んでくるっス・・・兄貴はここで待っててほしいっス!」


あっ! ちょまっ! 一人にしないでっ・・・ってもういないし・・・。


消えるの早いよ! 一人でここで待ってるのはさすがにちょっと怖いのですが・・・。


「それにしても大きいですね・・・マスター。身長はマスターと同じぐらいですけど・・・ヒョロヒョロの長い腕・・・厄介ですね。」


うむむ・・・なんというか恐ろしい見た目だ・・・死神みたい。 命を刈り取る形をした腕だ・・・あれであの横に置いてあるでっかい棍棒を振り回すわけだ・・・。


寝てるというのにしっかりと握り締めおって・・・。


「グガッガガギャギャ・・・・・・・ゴッ!」


ひ、ひえええっ!? お、起きた・・・? 起きてない・・・心臓が飛び出しちゃうよ・・・。


随分ときったないイビキだよぉ・・・。


「アニキ・・・ただいまッス!!!」


「うえっ!?」


「シーッシーッッス。」


あ、ごめんしゃい・・・・。 だって急に後ろから話しかけられたらアタチビックリしちゃうんだわさ・・・。


「あ、あれが・・・ホブゴブリン・・・・おっきいです・・・。」


「えっ? なんて?」


「すごく・・・大きいです・・・ね。」


計画通り


(さすがマスター・・・若干・・・というかモロセクハラですが私も鼻血が止まりません。)


「あ、あの・・・あんなのを倒せるのでしょうかっ・・・?」


「・・・寝てるし・・・イケるんじゃ?」


そうだよな・・・寝てるわけだしむしろあのゴブリンの時よりもっと簡単にいけるんじゃないか?


よっしゃ・・・作戦立てターイム! 


「ほらっほらっしゃがんで・・・。」


そう・・・作戦を立てるときはみんなでしゃがんで輪を作って、ひそひそ話をするってテンプレで決まっているのだ・・・。なんかこういうのちょっと・・・楽しい。


「寝てるってことだし・・・純粋に隠密で近づいて胸にグサリっていく・・・?」


「そうっスね・・・起こさずに終わらせてしまうのが理想っスね。」


「えっと・・・じゃあ私は・・・。」


「もしかしたら今回は出番なしで終わっちゃうかもかも。」


でもそっちのほうが理想だよね! 戦わない方がずっと安全だし、それに後衛が後ろにいれるのはいいこと!


「えっと・・・じゃあアニキが隠密で近づいていって・・・グサリッスね。」


「ちょっと待ってください。失敗したときのことも考えておくべきです。うちのマスターを舐めないでください。」


確かにな・・・うちのマスターを舐められちゃ困るぜ。うちのマスターは一筋縄じゃ・・・あれ? もしかして今のって褒められてない?


「アニキならきっと大丈夫っスよ!」


「で、でも・・・確かにもしもの時のこと考えておいたほうがいいかもしれないです・・・。」


フム・・・一理・・・いや千理はある・・・理がありすぎて千利休だ・・・。


失敗するところはあんまり想像できないけど予想外の事態を想定するのって大事だよね!


かもしれない運転が大事! もしかしたらあのホブゴブリンが突如起きて俺の服が脱がされてしまうかもしれない・・・。


ポッ・・・/// クッ///殺せ///


「えっっと・・・じゃあ・・・私は後ろで詠唱の準備をしておきます・・・。」


「うん! お願い!」


「じゃあオレッチは隠密で一緒に近づいて・・・失敗しても大丈夫なようにあの棍棒を取り上げておくっス!」


おおお! 完璧な作戦じゃないか! 確かにもしもがあっても棍棒を盗んでおけば怖くないしな!


あれ? マジで行けるなこれ! 三人になった途端にまさかの即効でランクアップしちゃうんじゃない?


「よっし・・・。 じゃあ手はず通り・・・行こうっ。」


「はっはい!」


「了解っス・・・。」


お、おお! 恐ろしく早い隠密 オレでなきゃ見逃しちゃうね


よしっ・・・俺も・・・不完全ながら隠密でお供させていただきましょう・・・。


「グググルゥゥゥゥウーーーギャギャッ・・・・・。」


ヒエエッ・・・起きてないよね・・・怖いのぅ・・・。


この張り裂けるような緊張感・・・スニーキング系のゲームは大好きだったけど比にならないよ・・・。


ふ、ふぅ・・・なんとか何もなく目の前までたどり着いた・・・。


見えないけどそこにいるな・・・フーリル・・・。うぅ・・・一人だと怖くてダメだったなぁこれは・・・同じくらいの体と尖った鼻の緑顔・・・ちょっと腰が引けそうだよぉ・・・。


よ、よし。行こう・・・。えっと・・・合図決めてなかったな・・・指をさして・・・えっとぉグッジョブ?


お、独りでに棍棒が浮き出した・・・行けるか・・・。


よっし・・・俺も・・・


「っっっ!?!?」


「マスター! 早くっ!!!」


くそうっ!!! なんでこのタイミングで目を覚ますんだよっ・・・!あとちょっとで棍棒も取り上げられたのに! 寝てる時ぐらいてから離して寝ろよなっ!!!!


「グルルルルルッルゥゥギャアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!」


グウウッッ! 耳がいてぇぇ! 音圧で弾き飛ばされそうだ! なんていう威嚇!


でもっ! やるっきゃない!


「オラァァッ!!!」


さっ、刺されっ!!! この感触はっ!!! 行った・・・?


「そんなのなしでしょおおっっ!」


「グギャアアッ!」


グッチャリ左手を貫通してるよ・・・でもこんなんじゃ死なないっ! どんな根性だよ! いくら命かかっててもナイフを手のひらで止めるなんてできないでしょ!!!


「グギャアアッ!!!」


「アッ・・・!」


「フ、フーリルッ!!!」


吹っ飛ばされたっ!!フーリルッッ! 大丈夫か! もろ棍棒が当たってたぞ!!!


あれはやばいだろっ! 気に打ち付けられて・・・隠密も解けてるっっ!


「マスター! 早く退いてくださいッ!!」


そうだよっ!!! 失敗したっ! 一回距離を取らなきゃっ!!!


「ググギャアアアッ!!!」


「ガフッッッ!」


間に合わなかったっ! くそぉ・・・頭がグラグラする・・・でも棍棒じゃない・・・剣が刺さった左手で薙ぎ払われただけだっ・・・。


でもそれでも結構飛んだぞこれっ・・・。でも距離は取れたっっ・・・。


まったくぅ・・・ホブゴブ半端ないって! あいつ半端ないって!


手をグサリされてんのにめっちゃ抵抗するもん。そんなん出来ひんやん普通!


そんなん出来る?


言っといてや! 出来るんやったら!!!


「わらびっ・・・フーリルを・・・。」


召喚は・・・間に合った・・・大丈夫。死んではない・・・でも、倒れて痙攣している・・・あれはやばい・・・ほおっておいたらやばい。本能でわかる。


じゃあっ俺は?


「マスターっ! 顔を傾けてッッッ!!!」


なんて? 一体そんなのに何の意味がっ・・・?


ガッ・・・・? ツウウゥゥー?


何・・・?


「・・・血?」


頬が・・・切れてる・・・短剣を抜いて投げてきたのかっ!


ヤバいっ・・・血はやばいって・・・死んじゃうよっ?


「ガガガガガッッ!グギィィギャギャアァァァァァッッ!!」


ああ、こりゃキレてますねぇ!!! 怒ってますねぇ! そりゃそうでしょうよ!


あっ・・・。良かった・・・俺じゃない。助かった・・・フーリルの方に行ってくれて・・・。


「良くないっっ!!! 俺のフーリルに何をっするっきだっっ!」


くっ・・・はら・・・いてぇっ・・・上手く力はいんないよっ!


やばい・・・俺じゃ間に合わないっ・・・何か・・・何か・・・。


サンカっ! 頼む! フーリルをっ!


あっ、ダメだ。腰抜けてる・・・そうだよな。怖いよな。あんな咆哮をあげて、生きようとしてる、俺たちを殺そうと・・・。


「俺がっ、俺がなんとかしなくちゃっ・・・」


頼むっ・・・頼むっ・・・。


「ググルルゥゥゥ! ギャボボッギャッギャッボッボゥ!!!」


よかった! 脱衣スライムも役に立つじゃないか! そのまま溺らせててくれ!


多分あとちょっと・・・間に合った! フーリル復活!


よかった! そのままわらび餅を抱えて逃げてくれっ!


ふぅ・・・消えた・・・よかった・・・。隠密が間に合った!


「ギャアッギャっ!!!」


そんなに長くもたないかっ! 棍棒が魔石にあたってスライムが消えたっ!


あっ・・・///すごく・・・大きいです・・・///


なんかデカくないっ!!! そこはただ細いだけであれよっ!!! なんで体はそんなヒョロヒョロなのにそこはそんなしっかりしてんだよっ!!!


くそぉ! 自慢げに腰巻を脱ぎおって・・・! 真剣勝負中になんたる変態的行為! ・・・あれやったの俺か。


しかしあの大きさ・・・ちょっと・・・自信なくしますね・・・。


「マスター! こっちに来ますよっ!!! 立って!! 逃げるんですっ!!! 撤退ですっ!!!」


クソッ! なんであいつ左手に穴があいてるのにそんな元気なんだよっ!


大丈夫っ・・・逃げれるっ・・・立てたっ・・・! 大丈夫! 棍棒のせいでそんなに足は早くっ・・・あっ・・・。


やべぇ・・・グラッときたっ・・・ボディーブローがジワジワ効いてきます・・・さすがチャンピオン・・・。


彼はボディで世界とってますからねぇ・・・それは強力ですよ・・・。


やばい・・・このままこけたら流石に・・・。


ドサってね! 世の中甘くないぜ! まったくぅ! でも大丈夫!


渡る世間に鬼はいません! ホブゴブちゃんも見逃してくれるよねぇっ!!!


あっ、はーい・・・。そりゃあダメですよねぇ・・・。命のやりとりですし・・・。


お・・・おおう・・・あれっ? これやばくね・・・?


これ当たったら俺死ぬよね? こんなでっかい棍棒振り下ろされちゃ死んじゃうよね?


ほら、影が出来てるよ・・・? ホブの顔が暗くなって見えない・・・。 ああ、死神ってお前みたいな顔してたんだね。


よけなきゃ・・・あれ、体動かねぇ。あれれ?これツんでね・・・? ツんでるくね?


時間が流れるのってこんなにゆっくりでいいんだっけか?


「グルルルゥゥウゥギャアアアアアアアアアア!!!」


ああ・・・落ちてくる・・・このテンプレは知ってるぞ・・・。


おお しょうた! しんでしまうとは なさけない…。

そなたに もういちど きかいを あたえよう。

ふたたび このようなことが ないようにな。 では ゆけ! しょうたよ!


ああっ! よかった! このテンプレならもう一回あるね!


はい・・・一回お休みなさい!


ガキャリ・・・・

とうとう11月突入!早いものですね!

あと2日となりました!よろしければ最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

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