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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
31/42

30日目 海と山だったら水着のお姉さんがいるほうが好きですね。

2日連続の森じゃ~~~~! はい!今日はキノコ狩りに来ております!


えっ? こんな簡単でいいのかいミッションさん! だってキノコ狩りって実質ピクニックみたいなものじゃないか!


まったくぅ・・・冒険者ってのも楽じゃないね! はっはっは!


「ウッキウキですね、マスター! かくいう私もなかなか楽しみですが!」


なんかワクワクするよね! きのこってさ・・・あの食感、旨み・・・他では出せない唯一無二の存在じゃん・・・。


だから異世界のキノコにもワックワクが止まらんとです!


でもなんか不思議な感じ・・・キノコ狩りって秋のイメージだからな!


あと、キノコ狩りが一体ランクアップのためになんの役に立つんだろうか・・・。


ま、深く考えちゃダメだ! とりあえず狩ろう!


「あ、マスターマスター! あれ!あの木の根元を見てください!


おおおっ!居るではないか居るではないか! なんと自己主張の強い奴・・・めちゃくちゃ笠が広い・・・うわっ! うすい! 笠が薄くて広い!


「おっアニキ、そいつはアンブレ茸っスねー。 串に刺して焼いて食うとコリコリでうまいすよー。」


ほほう・・・なるほど・・・。 んんん! とっちゃうよね! 一、二本ぐらいとっといたほうがいいのかな?


よく分からないけどほかのも取るわけだしコイツは少しにしとこう!


「いやぁ~でもいいクエストっすねー。 難易度の割に報酬もいいっスし、なんてったってついでに晩ご飯が取れるっス!」


なに!? 晩ご飯だと!? これは責任重大だ・・・めちゃくちゃうまいキノコたちをかき集めなくては・・・。


夜だからな・・・肉厚でめっちゃ上手い奴がいいな・・・。


ん、あれなんかうまそう・・・! ぶっとい柄に赤く鮮やかな笠・・・


「フーリルくん、あのきのこなんかは食べれるのかね?」


「えーっと・・・あんま見たことないキノコっすね・・・あっ! あれが依頼のきのこっスよ!!!」


なにっ! もうクエスト達成だと!? なんてチョロ・・・ごほんごほん。 なんてやりがいがあるクエストなんでしょうか。


さぁ、私に抜かれるのですよキノコさん。 


「えっ。」


ピョコピョコピョコー!?!?


こ、このキノコっっ! 足が生えてるっっ!


「ああっ!マスター逃げます! 追いかけて! 追いかけて!」


うわっ! なんという瞬足! 怖っ! 小学校の頃に逃げ出した亀を思い出したぞ! あいつらウサギに負けましたとかなんとか言いながらめちゃくちゃ早いからな!


くそうっ! まて! まてえええええええええええええ。


「ぐうぅ・・・はぁ・・はぁっ・・・ちっこい上にすばしっこくてぇ・・・捕まえられ・・・。」


「あ、アニキ! 目の前っス! 目の前!」


ん・・・なんだって? 本当だ! とんでひにいる夏の虫とはお前のことよ! ははは! 捉えてくれるわっ!


ん? お、お尻ペンペンしてやがる!? こいつぅ! きのこの分際で人間様に逆らおうってのか! ま、まてぇぇぇ!!!


はぁ・・・はぁ・・・。 や・・・やっと捉えた・・・。


一匹捕まえたら仲間意識か知らんけど・・・めっちゃ集まってきて案外簡単に捉えられた・・・。


もういや・・・きのこに馬鹿にされるってなんなの・・・。 アタシもうじぶんのことがわかんにゃい・・・。


「はぁっ・・・はぁっ・・・ア、アニキィッ・・・。 昼飯にするっス・・・!」


ぐはははは、どうじゃ! お前に尻穴を増やしてやったわ!


お、おう・・・串を刺しても足めっちゃじたばたさせてる・・・こわ。 どういう原理で動いてんのこれ・・・。


「結構多めに取れて良かったっスね! 自分も食ったことないっスけど高額の報酬が出されるぐらいなんで美味いッスよ! ・・・たぶん。」


最後のは聞かなかったことにしておこう・・・。 いやだってこれでまずかったら報われないよ! あんまりだよ!


グハハハハハハ、お前たちは我を馬鹿にした系で火炙りの刑じゃ!


「うわぁ・・・なかなか残虐な光景ですね。 私、ドン引きです。マスター」


何とでも言うがいいわ! どれだけ走らされたと思ってんだ! 上手くなかったらマジで許さんぞ! キノコが生の悦びを知りやがって!


おお~~~香ばしい匂い~~~鼻に突き抜けるのは最高のオーケストラだよ~~~


こいつは匂い界のストラディバリだね!


「それじゃあ!」



「「「いただきます!(っス!)」」」



ん!!! 上手いっ!!!


こんな旨いものがあっていいのか!?


もう今までの人生がちっぽけでしょうもないものに見えてきた・・・今まで食ってきたのはゴミ同然だよ!!!



「はぁ~~~い、おにいさ~~~ん。」


「私もお兄さんのきのこ食べてみたいな~~~~。」


おっ!お前達はっ! えっちな水着のお姉さん! えっちな水着のお姉さんじゃないか!


一向に現れないと思っていたらこんなところにいたのか!!!


まったくぅ! 俺のきのこは一本だぞ! 一人ずつ来なさいよ~~~。


えへ、えへえへえへへへへ。 じあわせじゃあぁ~~~~~。






こ、これは!!! 美味しいです! なんですかこれ! こんな美味しいデータが存在していいんですかぁ!?


なんてことです・・・。 これを食べてしまえばもはや主たるマスターさえどうでもいい・・・。


「はぁ~~~い、π~~~~~。」


「わたしをブスっとさして充電してほしいな~~~~。」


あ、あなたは! ライトニングケーブル系ロリ!! ライトニングケーブル系ロリっ子じゃないですか! 一向に現れないと思っていたらこんなところに!


ああっ! そんな焦らないでください! そんなに急速充電されたらバッテリ壊れちゃうよおぉ~~~~。


えへへへへへえへえへ。 じあわせでしゅぅぅ~~~~~。




こ、これは! 美味いッス! これを食べたらもうコイツ以外食べることを考えられないっス!!!


「はぁ~~~い、フゥリル~~~~~。」


「俺、フ~リルにア~ンってしてほしいなぁ~~~~。」


こ、これは! アニキ! アニキじゃないっすか! ここは桃源郷っスか!?


もう! 急がなくてもオレッチは逃げないっスよ~~~! 


アニキが一人・・・兄貴が二人・・・兄貴が三人・・・兄貴がいっぱいいい・・・。


えへえへえへ、幸せっす~~~~。







っはぁ・・・や、やっとギルドについた・・・大変だった・・・・。


「お、やっと帰ってきた・・・おわっ! 頭からキノコ生えてるじゃねぇかお前らっ!!!」


「な、何も聞かないでください・・・。」


ク、クエストの達成報告を・・・。


「アンタたちあの毒きのこのクエスト受けるなんて物好きだねぇ。 アイヨ、確かに確認したよ。」


ど、毒きのこ!? だよねッ! そりゃそうだよねっ! とんでもないめにあったわ!


どおりで報酬が高かったのか・・・。


機械だからか、一早く抜け出したπがいなけりゃ俺たちはどうなってたことか・・・。


「というかなんで機械が幻覚見てるの・・・。」


「マスターが悪いんですよ! あんな写真撮るからっ! 内側からのウイルスの侵入には私だって防げませんよ!」


「ご、ごめん・・・。」


言い争ってる場合じゃない・・・死ぬほど疲れた・・・。 あのあと逃げ出してたきのこをまた捕まえて・・・。


か、帰ろう・・・家に帰ろう・・・。


「ピロンっ」


ミッション達成? ・・・よかった。 まだ報われた・・・。


えーとなになに・・・?


「ミッション達成報酬と新たなミッションが更新されました?」

26日目です!そして今日は10月25日!!!給料日じゃああああああああやったああああああああああああああ!

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