表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
29/42

28日目 な、なんと! 今ならもう一個、無料でついてきます

「んぅ~~~~あんま~~~~い!」


「なんと幸せなんでしょう・・・甘味というのはまさに幸福な味をしていますね、マスター!」


はぁーい、じょーじぃ。 ただいま何をしてるかだって? ふっふっふ、とっても美味しいお菓子を食べているんだよ!


俺が練習で取った木の実! あれの中にはたっぷりとピンク色の身が詰まっていてな・・・めちゃくちゃ硬かったんだけど・・・。


「こいつはミルクと煮詰めると絶品のお菓子ができるっスよ~」


って言うもんだから・・・ああっ! うまい! 口の中でとろけて幸福が押し寄せて覆ってくる!


なんだっていうんだ! まったく! 幸せだァ・・・。 クエスト終わりの甘味・・・これ以上のものもないでしょぅ・・・。


「あ~~、最高っすねぇ~アニキぃ~~~こんなに濃厚で甘い身って結構レアなんすよ~~~。」


完熟ってやつかなぁ・・・。 なんというかヤシの実みたいに硬い皮でな、なんとか穴を開けてその中の身をスプーンでほじくってミルクと混ぜたのだ。


身が結構固くて上手く混ざらなかったんだけど・・・火にかけたらドロっとしだして・・・。


グツグツに煮て混ぜたらピンク色と白色でうまい具合に交互に螺旋を描いて・・・ゆ~っくり色が混ざって・・・綺麗な薄いピンク色になったの・・・。


もうこの時点で最高の匂いがして・・・。そして・・・グツグツと泡が立ち始めて・・・。


その後は覚めるまで待てばいいって・・・待てるわけねぇだろうが!!!!


というわけで初めての氷魔法です。 ん~~~うめぇぇ~~~。


なんというか生キャラメル?みたいに濃厚な甘みととろける食感・・・そしてね・・・ちょっとスウィーティーな爽やかさも感じるの・・・。


口の中でとろけて舌を幸せでコーティングしてくれる・・・。


なに!? 俺今日死んじゃうのかな!?


ん~~~~まだいっぱいある~~~なんて素敵なの・・・。 人生って・・・最高や・・・・。


「今日はここらへんで終わりっスよ!」


ふえぇ~~しょんなー! せっしょうな! まだいっぱいあるじゃないですか大将!


どうやら栄養価も高く結構日持ちもするから保存しとくらしい・・・。 そして楽しみはまたとっとくって・・・。


最高か!? 確かにね! 一回で食べきっちゃったらもったいないよぉ!!!


こりゃあ当分死ねないな・・・糖分だけにね! 糖分だけにね!


ん~余韻が気持ちいい~・・・。 あっ、そだそだ。 そうなんですよ、皆さん。


どうやら何か機能が解放されたらしくてですね! ミッション?とかいうやつ。


ほれほれ、なんじゃらほい。 んーと、おっ! ミッションってアプリが増えてる!!!


俺も成長したもんだぜぇ・・・お母さん感激!


ふーむどれどれ・・・?


「アプリ:ミッションへようこそ。」


おお、音声付き! っていうかπが説明するんかい! 聞きましょうじゃないですか。


「このアプリではただ漠然と日々を過ごして時間を無駄にしているそこの貴方! 画面の前のあなたに開発されたアプリです!」


なにおうっ! 無駄な時間などないわっ! 全部とっても大切で幸せな時間なんじゃい!


というかなんだこの安っぽい広告は! めっちゃ流れてきて普通にうっとおしくなるタイプの広告か、お前は!


「どんなミッションがあるか、見てみたいでしょ~?」


「・・・・・・。」


「うん、みたーい! 行きますよー! せーのっ! あぁ~!ミッションの音~~!」


あっ、全部自分でやるんだ・・・なんかごめん。 だってなんか急にやり始めるし・・・えっ怖って思って・・・。


「なんと総ミッション数・・・1億個突破! なんとこれは従来品の100倍です!」


いや従来品ってそもそもなんだよ・・・。 本当に存在するのか・・・。


「このアプリに示されたミッションは! 貴方の人生に潤いを与えること間違いない! ミッションをクリアすればなんとご褒美も・・・?」


お、おう。 胡散臭さ100%広告! ご褒美も・・・?ってなんだ。 もはや逆に期待できるわ。 そして・・・このあとのテンプレは知ってるぞ・・・。


「なんとこのアプリの満足度! 当社調べでは驚異の98%!」


やっぱり出たな! 当社調べ! すーぐ98%とか言う! 逆に不安じゃ! とりあえず90付近にしとけの精神なんなんじゃ!


だがしかし、ミッションか・・・いよいよゲームっぽいね! まぁでも確かにその日暮しだし? 毎日の目標とかないけど?


「いやぁー我ながら嘘くさい広告でしたね!」


πが言っちゃだめじゃない!? せっかくちょっとやる気になってたのに!


ま、まぁいいや。 ミッションか・・・どんなものが・・・。


おお、ズラッと出てきた!


凄いな!いろんなミッションがある・・・。 ジャンル分けもされてるし・・・ジャンルごとに最終的に何を目指すか書かれてる・・・。


これ・・・めっちゃ便利なんじゃない?


もしかして、何になりたいか決めたら道を示してくれるっていう感じの・・・。


スゲェやミッション! 普通にめちゃくちゃ便利じゃん!


えーと・・・おお、その他っていう欄ではデイミッション、ウィークミッション、モンスミッション、イアーミッション・・・パーメネントミッション?


なにしょれぇ・・・。


「他のは文字の通りです。 英語のできないマスターのために教えてあげるとパーメネンとミッションは恒常ミッションって事っぽいですね。 一度クリアしても消えずに何度もクリアできるクエストっぽいですね。」


ほほう・・・なるほどなぁ。


とりあえずは、デイクエストやウィーククエストの小さな目標を達成しつつ各ジャンルを大きな指針として掲げて達成を目指す感じかな?


ふーむ・・・これは楽しいかも知れないぞ!


やっぱり目標があってそれに向かって走るのは楽しいからな! それもミッションという形ならゲームみたいだし達成できたかどうかすぐにわかるのも次に向かう原動力になる!


「おーい、フーリルー!」


「どうしたっスかーアニキー!」


おお、さっきの甘味を保存しといてくれたみたい。 テンキューフーリル様。


「これを見てくれ! これで当分の指針を決めたいなって思って・・・。」


「おお、さすがスゴイっスね、パイのアネキ! へー・・・いろいろあるっスねー・・・」


「おっ、これは・・・?」


「これはまさか・・・アニキ!」


「「・・・・・冒険者ランクのアップ!」」

なんかずっと数え間違えてましたが今日で25日目?ですかね!

25って給料日って感じがして好き!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ