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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
28/42

27日目 どうせならむさくるしい男より見目麗しい女キャラの尻をおっかけたい。

なんか弓から飛び出した・・・? 矢も番えてないのに・・・?


「アニキ・・・! まだっス! 早くもう一発!」


ハッ! そうだった! ロッディーアは・・・おおう・・・右足に何かが突き刺さった痕跡があって・・・足を滑らせながら逃げようとしてる。


ごめんな、余計に苦しい思いさせちゃって。 んんっむむむむむうむ! オラっ!


パシュッて音がした! やっぱり!なんか出た! というか始めて射った時みたく”無意識に矢を番える”っていう動作が出てこない・・・。


なんか気付いたらそのまま弓を引いて何かが打ち出されて弦が跳ねる・・・。


うむ・・・なんだ?


バタンっ・・・あっ・・・ちょうど胸辺りに何かが当たったロッディーアが倒れた・・・。


んーむ、結局なんなのか。 ごめんね鹿さん、いただきます。


「スゴイっス、アニキ! 一体矢を使わないでどうやって倒したっスか?」


「いや俺にも何が何やら・・・。」


「ピロンっ!スキル:魔弓を獲得しました。」


ん?なんだなんだ? まきゅう・・・あれか・・・! ボールが手元で消えたり曲がったり増えたりする奴!


(それは魔球です、マスター。)


では魔弓とは一体何なんだ・・・。 弓を投げたら消えるのかな・・・?


「んーむ・・・困ったときはコスっちゃおう!」


「何ですか急に! 卑猥な事を言うのはやめてください。 セクハラですよ、マスター。」


んん!? おかしくないですか!? こいつのせいなのに! コスるって呼び方を付けたの俺じゃないんですけどぉ! んんむ・・・無視だ。 無視してやるぅ!


「あぁ・・・! コスられちゃいます! 私・・・マスターに放置プレイされながらコスられちゃいます・・・!」


うるさいよ!? めちゃくちゃ言うんじゃあない! めちゃくちゃ俺が悪いことしてるみたいでしょうが! まったくもって心外だ!


まったくぅ・・・えーと、魔弓とは・・・。


「通常の矢の代わりに魔力で矢を作り上げそれを番え、放つこと。」


ほほう! つまり、さっきは魔力の矢を飛ばしてたってことか! ただの弓ひとつとってもファンタジーを忘れない! そんな異世界さんも好きです!


「ん? でも俺、魔力の矢なんて作ってないぞ? 魔弓スキルを持ってなかったのになんで作れたんだ・・・?」


そうだよ、うむ。 スキルを持ってればまるで10年来の職人のように体が勝手に動いてくれる・・・けど、魔弓に関しては今手に入れたよな・・・?


それだったらあの体が覚えてますからって感じの感覚で魔力の矢を放てたのおかしくないか・・・?


「ハッ! まさか、俺に眠りし過去の大英雄・・・マホウノヤ=ヲ=トッバースが目覚めたというのか!? やはりな・・・こいつを握った時から何かを感じていたがそういうわけだったか・・・。」


「ス、スゲェッス! やっぱりアニキは最強っス! まさかそんな大英雄の能力まで受け継いでいるとは・・・!」


「・・・マホウノヤ=ヲ=トッバース・・・検索結果:0件。 ふふふ、流石ですね、マスター。 いやマホウノヤ=ヲ=トッバース様。」


むむむ・・・! な、何が言いたいんだ! くそぅ! 言いたいことがあるならちゃんと口で言いなさい! お母さんはπをそんな風に育てた覚えないよっ!


(私だって育てられた覚えはないですー。 私のお母さんは神様なんですー。)


くぅー! なんて生意気な子なの! もはや本当に神様製なのも怪しいわ!


わざわざ脳に直接的に反抗してくるとは! 許せんっ。 誰がマスターなのか教えてやらねばならないな! ん? なんかこのテンプレ見たことあるような気がする。 主にR-18的な意味で。


(あんっ、わたし・・・こんなにされてどうなっちゃうの・・・。ってやつですね!マスター。)


ぐへへ、わかってるじゃないか。 まったくムッツリーニなことだよ、πは!


「あっ・・・魔石?」


そうだ! 昨日この弓にはごっそり魔力持って行かれてたんだ・・・。


もしかしてこの魔石・・・魔力の矢を作る能力があるの?


んーむ・・・なにか狙えるもの・・・。


おっ、なんかでっかい木の実が付いてる! あれを狙ってみるか。


ググググ・・・んん! なんかボヤボヤした白いのが魔石から出てきて作られてる! これが魔法の矢か!


ほれっ! ピュッ! おおおお! 当たった! ゴトリって木の実も落ちてきたぞ!!!


これは凄いな・・・なんというか・・・たぶん、いやかなり矢がまっすぐ飛んでた!


普通の矢を飛ばしてた時は曲線を描いて落ちてたんだけどな・・・。


いやぁ・・・これは便利! なかなか良い買い物をしたんじゃないでしょうか!


うーむ、魔力の矢・・・カッコイイし便利だし最高じゃないですか! FOOO! FOOO!


「いやぁ、スゴイっスね。 アニキ!」


「ふっふっふ、そうだよフーリルくん。 アニキは凄いのだよ。」


「弓のおかげ・・・もそうなんですが実際凄いですね。 これならゴミも出ないで環境に優しい! エコロジーです! エコロジー弓です!」


うっ、なんか急にダサくなったぞ! というかそもそも木の矢を使ってたから別に元々エコだしな! もっとかっこいい名前がいいのぉ! エコロジーとかじゃないの! 男のロマンを感じさせるような名前を・・・。


ひろせすず・・・広瀬すずって名前がいいな。 へへっ。


(うわっ、気持ち悪! どういう心境ですかマスター!)


いやだって、ほら、ずっとこの子と一緒に居るようになるわけじゃん・・・?


じゃあ可愛い女の子の名前がいいなって思って・・・。 気持ち的に・・・。 ほら、だってゲームのキャラクターも女の子で作るタイプだし・・・俺。


(カッコイイはどこに行ったんですか・・・。)


ん・・・確かに! 


「じゃ、じゃあ・・・この子の名前は、フェアル・ボウ!・・・みたいな。」


「カッコイイは!? まぁそれはもういいです。 ボウはわかりますけどフェアルって一体・・・? ねぇ、マスター?」


「昔・・・俺の初恋の・・・アニメのキャラ////」


ん・・・なんで無言になるんですか! なんで無言になるんですか!


もういいです! 目的も達成したんで帰りましょう!!!


「帰るぞ! フーリル!」


「ハイっス、アニキ!」



なんだいなんだい! いいじゃないか! ずっと一緒にいるんだから好きな子の名前をつけたっていいじゃないか!


まったくぅ・・・。 ふぅ、でもなんか森の中をこうやって歩いて帰ってるとなんかいろいろとどうでもよくなるなぁ。


通り抜ける風がきもちいいこと。 


「うわっ! 見てみてπ! あれっ!」


「すごいですね、マスター! 緑と青の色合いがとても綺麗です、あの鳥! あぁ・・・なんというかとても素敵な時間ですね・・・。」


今日は結構早くにクエストもおわった! 昼はもう過ぎちゃったけど時間が結構余っている。


なんというか、のびのびとこうやって森をたどって帰るの楽しいな!




ぐ・・・ぐふぅぅぅぅ。 お、おっもかったああああ。 ロッディーア重!


フーリルに聞いたらまだ子供だったらしいけどそれにしても重!


爽やかな昼下がりどころの話じゃないわ! 汗まみれの帰路じゃった!


ふぅーーー、まぁよい。 さてさてでは、クエスト達成報告なのです!


「あいよ、確かに確認したよ!」


んー! なんとのこの瞬間は達成感があるな! こう、やりきったっていうか!


「ピロンッ!」


ん? 通知・・・? なんだなんだ・・・?


「ミッション機能が解放されました・・・?」

23日目です!来週いっぱいの11月3日での投稿でとりあえず毎日投稿はおしまいです!

頻度は落ちますがちゃんと投稿は続けます!

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