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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第二章 このすばらしいぼうけんしゃにしゅくふくを!
26/42

25日目 冒険者パーティーはじめました。

チュチュンがチュン・・・ふえ? 朝ですか?


あれ? 俺、昨日どうやって寝たんだっけか・・・?


「おはようございます、マスター。 昨日は急に倒れたんで心配したんですよ。」


急に倒れた・・・? あっ! 思い出したぞ! 弓になんか魔石がはめ込まれてて・・・確か・・・魔石を触ったら急にぐわっって意識が持って行かれて・・・。


ま、まさか・・・畜生ォ 持って行かれた・・・・・・・・・・・・!!


返せよ!たった一つの魂なんだよ!


「いや何一人で茶番やってるんですか。 魂なんて持っていかれるわけ無いでしょ、写真を初めて撮られた江戸時代の人か何かなんですか、マスター。」


あっ、そうなの。 別に魂持って行かれたわけじゃないんだ。 だってこういうのって魂とか持ってかれてそうじゃない。 ほら、天ぷらだし。


「アニキーおはようっス! 大丈夫っスか? 急に眠るんスもん、ビックリしたっすよ!」


「寝てたの?俺。 なんかやばいぐらい生気とか抜かれて気絶してたもんだと・・・。」


「どうやら魔石に魔力グワって吸われて魔力切れで眠ってただけっぽいっス!」


へー。 なるほど・・・やはりあったか魔力切れ! どこの世界にもあるよねそう言うの、やっぱり! だって天ぷらですもの。 魔力切れで眠るタイプの世界でしたか!


「朝ごはんも・・・っとと。 ちょうど出来たっすよ!」


んむんむ・・・・むぐっ。 うまい・・・肉汁イズジャスティス! 香ばしくて最高!


今日も消える消える腹の中に消えていくぅ! 一瞬でなくなってしまう・・・。 この最後の一口をかき集める瞬間の口惜しさよ。


だがしかし!それもまた快感! これでやっと一日が始まるのだ!


はい! カランっとね!


「「「ごちそうさまでした!(っす!)」」」


あ、そだそだ。 ログインボーナスログインボーナス!


ほい、カチャリっと。 ん・・・隠密Lv1か。


とうとう、俺が影の暗躍者として名を馳せる時が来てしまったか・・・。 これには溢れる殺意のオーラを隠しきれずに町一番の暗殺者として知れ渡ってしまうな!


ん、そういえばこの称号ってなんなんだろう。 冒険者ってのを獲得したんだよな・・・。 何か意味が・・・?


ほほう! ステータスアップとな! えーと・・・レベルが上がる際の力、防御、知恵、魔法防御に+1かかる、か。 なるほど! なかなか優秀じゃないか! レベルアップの際にボーナスがかかるのは必須だからな!


あと、なになに? 条件? 冒険者として認められたものに贈られる称号?

え・・・逆に今まで冒険者として認められてなかったんですか!? ひどくないですか!?


むぅ気にしても仕方がない。 気にしないのだ冒険者は。 なんてったって冒険者は器が広いからなぁ。 


いやでもそうかぁ・・・。 冒険者か。 じわりじわりと実感が沸いてきたぞ・・・!


「・・・・足りない。」


「どうしました、マスター。」


「どうしたんスか?アニキ。」


「パーティーの名前! パーティーの名前が無いじゃん!」


「はっ!確かに・・・。 よく気づきますたね、マスター! 最重要です! 決めねばなりません! 今すぐ!速球に!最高のネーミングを用意する必要がありますよ!」


ううむ・・・すっかり忘れていた・・・。 パーティーならば名前が必要でしょう! しかもカッコイイやつ! メキシコサラマンダー・・・ゴリラゴリラゴリラ・・・おちんちんランド・・・ダメだ! どれも天ぷらすぎる!!!


こんなのじゃ俺たちは名を馳せる冒険者パーティーとして認知されねぇ・・・。 くそう! 一体どうすれば・・・。


「アニキに見合った強そうな奴にするっスよ!」


強そうなやつか・・・そうだな、やはり強そうと言ったら男のロマン! ティラノサウルス! 恐竜様だよね! そしてその鋭い目、強靭な顎! まさに最強・・・。


「ダイナソーヘッズ・・・?」


「ダメです、マスター! まだです! まだ足りません! くっ・・・私たちが優秀すぎるあまり名前がどうしても負けてしまいます・・・。」


「・・・ハッ! わらび餅ちゃん! わらび餅ちゃんっス、アニキ! ダイナソーってのが何かはわからないっスけど進化させればいいっスよ!」


な、なんと! 天才すぎる! その発想はなかったぜぇ・・・。 そうだな・・・確か恐竜たちが進化して・・・その子孫は・・・。


「チキンヘッズ! チキンヘッズだ!」


「・・・鳥頭・・・ですか! なるほど、いいですね! 鶏のような雄々しい嘴とトサカを連想させ、しかもなんだかめちゃくちゃ頭が良さそうです! 私たちにぴったりですね、マスター!」


「自分も賛成っす! なぜかわからないっスけど既にその名前に親近感が沸いてるっス! なんでかわからないっスけど!」


なんて素晴らしい名前を思いついてしまったんだ・・・。 なぜかわからないがもう既に長年連れ添った家族のようだ・・・。 なんでだろう・・・今日付けた名前なのにずっとそう呼ばれてたような気さえする・・・。


「よっしゃあ! 新生、チキンヘッズ! 今日もクエスト出発じゃー!」


「「「レッツゴー(っス!)(です!)」」」




「おはよーございまーす!」


「おーっす。」


「おう。」


うーむ、ギルドでもだんだん挨拶を返してくれる人が増えてきたぞ!


別段、しっかりと話したことがあるわけじゃないけども、この小さな繋がりがなんかギルドの仲間になったって感じで好きだ!


ふーむ、では今日はどんな感じのクエストを受けるか・・・。


薬草採取・・・魚釣り・・・キノコ狩り・・・お届け物・・・エトセトラ・・・。


「そうだ、アニキ! せっかくの弓買いましたしこんなのどうっスか!」


うん? なんだなんだ? 弓が生かせるクエストとは?


「・・・ロッディーアの狩猟?」

21日目!からあげ食べたいです。

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