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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第1章 れ:ぜろからはじめるいせかいせいかつ
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15日目 こんなんでましたけど

おー綺麗な湖。かなり広いなこれ、向こう岸が見えないもん。正直もうちょっと小池ぐらいのもんだと思ってた。しかも水がめちゃくちゃ綺麗じゃん・・・。マイナスイオンを感じます!


「アニキー!薬草あったっすよー!」


「ほほう、どれどれ・・・このほうれん草みたいなのがそうなのか。」


「この世界の住人はみんなポパイ的なあれの可能性が出てきましたね、マスター。」


ハッ!確かに!薬草がほうれん草に似ているのではない・・・薬草がほうれん草なのか!なんて恐ろしい世界だ・・・この世界にはポパイが幾億と存在するというわけか・・・。


「・・・うぇぇまっず。」


「小学生じゃないんですからとりあえず口に入れるのやめてください、マスター。」


「だって薬草だよ!ほら・・・RPGとかだと生食がテンプレですから・・・。」


「確かに・・・じゃあやっぱり生で食いましょう。無駄にしないよう食べきってくださいね、マスター。」


うえぇぇ苦味が口に残るぅ。こいつを食って回復だなんて冒険者は過酷な仕事だぁ・・・もう心が折れそうになってきたよ俺は・・・だってこんなの人間の食べ物じゃないよ!


「生食じゃあんまりっすよ!そいつを乾燥させて煎じたり、粉末にして服薬したり・・・あとはそうっスね、肉と一緒に焼くとうまいんすよ!肉の臭みを上手く消してくれて、肉の脂と絡まってシナシナになった薬草は最高っすよ!」


お、おう。ヨダレたれてきたよ。ジュルリってやつだよ。そうか・・・異世界の醍醐味は冒険だけじゃないよな・・・飯・・・美味しい飯・・・俄然やる気出てきた!俺、一流冒険者になったらマンガ肉を食うんだ。


「とりあえず適当に30束ぐらいっスね・・・あと夜飯用に1束採取するっスよ!あ、一箇所から取り過ぎちゃダメッスからね!最低一束は植えたままにしてまた育つのを待つ・・・それが冒険者のマナーっす!」


「了解!」


なるほどなぁ、やっぱりそういうのがあるんだなー。取りすぎ!ダメ絶対!


うぬぬぬぬぬぬ、ふんっ!ふぅやっと10束・・・なかなかの重労働だ・・・小学校の頃に運動会の前にさせられてた校庭の草抜きを思い出す・・・。


「何だと思う?これね、ミキプルーンの苗木。」


「フフフっ・・・やりますねマスター。今の子が分かりそうにないそのギャグ、私は評価しますよ。」


ふぅ、フーリルのやつはどれぐらい抜いて・・・おおう!すでに15束は抜いてるぞあの量!さすが元々冒険者をやっていただけある!


俺も負けてはおれん・・・ぐぬぬぬぬぬこいつ・・・ッ!出来るな!


「ぐぐうううううううううううううおおおおお!」


「グハァっ!」


くそぅ急に勢いよく抜けるから背中打ったじゃない・・・痛いのう痛いのう・・・。


「大丈夫っスかアニキ?一体どうしたんです・・・。」


「ふみゅう・・・背中さすさすしてぇ・・・痛いよぉ。」


「おー赤くなっちゃって可愛そうなアニキ・・・よーし、いい子いい子ぉ。」


ふわぁぁぁこいつの撫で技術・・・こいつぁスゲェや!暖かくて・・・優しくて・・・心地よくて・・・もうこれ撫でなで屋さんとしてお金取れるレベルだよぉ。


現代の疲れた心にこの一撫で!・・・うむ、コイツは行けるな!バブみ屋として俺とフーリルの名を世界に知らしめる日も近いなこれは。


(だれが小汚い男ふたりにバブみを感じたがるんですか。需要狭すぎます、マスター。)


「ん?なにこれ・・・?根っこがじゃがいもみたいに・・・?おっ!一個なんかスライムの魔石みたくなってる!」


「おーこの薬草の球根って結構レアなんすよ!それと・・・これはなんスかね?自分初めて見たっス!」


「きっとレアアイテムってやつですよ!レアですレア!激レアです!マスター!」


「なんだとっ!?そうか・・・確かにここから大いなる力を感じたからな・・・まさかとは思っていたがやはりだったか・・・。」


「マジっすか!スゲェッスアニキ!マジリスペクトっス!」


いやぁでもきれいだなぁこれ。透き通った緑色。俺のスライムの魔石とはえらい違いだよ・・・どうしてあんなお腹壊したあとのウン・・・これ以上はやめておこう。悲しくなる。


「ほら、早く検索してみてくださいよ!qosqosしちゃってください!マスター。」


「qosqosってなんだ急に卑猥な。っていうかgooogleはどこいった!」


「流石に怒られそうなんでQuolidia Searchヘとアップデートされました。神様とて訴訟は怖いのですよ、マスター。」


お、おう。なんという変わり身の速さ。さすが神様。アップデートも即急ですね。


「・・・っていうかそれだったらqusるって略した方がまだ自然じゃないですか!ねぇπさん!」


「知りません。私の独断と偏見の趣味の関係で検索することはqosると略されるということに決定したのです。つまりコスコスするってことです。早くコスってください、マスター。」


くっ・・・もはやどうしようもなさそうだ。もういいもん。コスっちゃうもん。コスコスしちゃうもん!


ほほう・・・薬草:学名レッサードラグラスか!カッコイ!名前カッコイ!何それ!めっちゃ強そうじゃん!


「えーと・・・多く栄養素を含んだものには球根を作り・・・えっと希に魔力を多分に吸収することで魔石となることがある!!!!」


「すごいっスよアニキ!オレッチ薬草の球根なんて初めて見たっス!」


なんとなんと!スライムとかモンスターだけでなく植物にも魔石は存在するのかね!


「ちょっとスライムみたく召喚してみくださいっスよアニキ!」


「よっしゃ!見てろよ!グヌヌヌヌヌヌヌ!」


ワクワクだ!いったい植物の魔石からは何がでるのか!さぁ魔石を握り締めた右手が熱を持ってきたぞ!!!


「く、くる!いでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおしぇええええええんろおおおおおおおおおおおおおおぁぁん!」


ぼふんっ!


「ふ、ふぇっ?」


12日目です!毎日投稿だとここに書く事もなかなかないですね。とりあえず今日のお昼ご飯でも書いておきます。

きょうのおひるごはんはしょうゆらーめんでしたまる

じかびやきのちゃあしゅうがこうばしくてとてもおいしかったですまる

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