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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第1章 れ:ぜろからはじめるいせかいせいかつ
15/42

14日目 見習い冒険者パーティー

「おはよーございまーす。」


カランカランという小気味いい音、朝から活気あるギルド!気持ちのいい朝ではないですか!なんというか朝にギルドに来て挨拶をする・・・これってすごい冒険者っぽい。


「おう、おまえらおはよう。」


「キリューさんおはよーっス!」


今日は昨日はみなかった人がたくさんギルド内を満たしていて、それぞれパーティーで依頼書を持ってあーだこーだって話をしてるあの感じ、クエストボードの前にはいいクエストがないか物色する冒険者たちが溜まっているあの感じ!


(素晴らしいテンプレの踏襲っぷりですね!マスター。これにはさすがに気分が高揚します!)


うむ!これこそまさに異世界の冒険者ギルドでしょう!


「よっしゃフーリル!俺たちもクエスト物色だ!」


「了解っス!」


ふおーいっぱいある!機能も結構いっぱいあったけど隙間がチラホラ見えたからなー。今日はこの通り!ボードを埋め尽くし!重なりあってるこの感じ、なかなか壮大ですね!


(クエストボードを見てるだけでワクワクしますね!)


うぅむ、迷う・・・今日は一体何を受けようか・・・


うん・・・なにか視線を感じる・・・視姦されている・・・ジロジロと舐め回すように見られているぅ!


「おい、お前ら!」


ハッ!!!このテンプレは知ってるぞ!オメェらみてぇなやつに冒険者が務まるのかぁ?って絡んでくるガラの悪い冒険者のテンプレ!


「フッ、俺を怒らせないことだな・・・次の瞬間・・・俺の服が溶けてなくなることになるぞ。」


決まったな・・・こんな強そうなセリフを聞いた相手の冒険者はビッちゃってみんな土下座をしながら靴を舐めることは必至だろう。


「お、おおおお!その口ぶり!やっぱりお前らだったのかあのスライムを倒したの!おいお前ら!こいつらがあの英雄だってよお!」


ふえ?な、なんだい?英雄・・・?


「そうか・・・ついにバレてしまったか。俺が伝承に残る勇者ショウタローであることが・・・。」


「お、おおう。何言ってるんだお前、スライムだよ!スライム!いやぁ困ってたんだよ、実際。おらお前ら!胴上げだ胴上げ!」


「ばんざいーい!」


「おおおっっっ!?」


なんだこれ・・・なんだこれ!なんで急に胴上げする流れになったんだ!陽キャ怖いよぅ・・・。


「ばんざーい!」


「おおおおおおおっ!・・・うぷっ。」


「いやぁ、お前みたいな良い奴がいるなんてな、世の中捨てたもんじゃないな!じゃあまたな!」


「う、うむ・・・ばいばー・・・・オロロロロロロr」


「うわぁっ!マスター!きったねぇです!バッチィですぅ!」


「アニキいいィィィ!大丈夫っすか!どんだけ三半規管貧弱なんすか!」


いやだって急に天井が迫ってきたんだもん。やばいじゃん。だってぼくちゃん前の世界でもゴーカートで酔ってたぐらいだし・・・もっと言えば自転車運転しながら酔ってたし・・・。


(どうやって暮らしてたんですかいったい。)


ゲロ吐きながら自転車に乗ってた・・・綺麗な天の川だったよ・・・。


「ふぇぇ、なんでクエスト探すどころかゲロ掃除なんてしてるんだよぉ。」


「恐らくなんですが・・・アニキがゲロを吐いてしまったのが原因だという可能性が高いっスね・・・。」


「クソッ!誰だよアニキってやつ!ゲロぐらい自分で処理しろよな!」


「鏡見たことありますか?マスター?」


ふぅ、やっと吹き終わったよ。朝っぱらから災難だったな。さぁ気を取り直してクエスト物色でしょう!


「えーっとスね、ウッドティアーで受けれるクエストって報酬も自然と少ないんで何個か一緒に受けたほうがいいかもっスね!」


「ほえー、いろいろあるんだなー。そっか、じゃあこれは?」


「ハッスルベアの討伐っスか・・・自分一人じゃ無理だったっスけど・・・アニキとなら多分行けるっスね!」


「よし!行くか!」


「ちょちょちょっ!行けるわけないでしょ!よく見てください!推奨がシルバー3人以上って書いてあるじゃないですか!」


「・・・フーリル、どう思う?」


「ギリ行けるっす!」


「ギリもクソもねぇわ!身の丈にあったことをしてくださいマスター!」


お、おう口悪いなこの子、あたいびっくりだよ・・・。


んーでも難しいな、何受ければいいのか。


「お、スライムだってさ。」


「いいじゃないっすか!昨日みたくやっちゃいましょう!その付近なら・・・これもっすね!」


ほほう、薬草採取か・・・初級冒険者が受けるテンプレクエストじゃないか!なかなか我々も様になってきたのう。

昨日はスライム召喚がLv2になったからな・・・ふぉっふぉっふぉ。楽しみじゃわい。


それでは本格的な冒険者パーティーとしての活動開始だ!


「これってどのへんにあるんだ?」


「昨日の森から帰ってきた道あるじゃないっすか。あれを少しそれたら湖があるんでそれっす!」


「ふむ、では先導を頼むぞフーリルくん。それでは湖を目指して・・・」


「「「レッツゴー」」っス!」


(そろそろこのやりとりにも飽きてきましたね。)

11日目

3日で飽きなかったのすごいと思うのでご褒美に誰か焼肉連れてってください

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