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このスマホどうやら神様製らしいですよ  作者: 童貞スナギツネ
第1章 れ:ぜろからはじめるいせかいせいかつ
13/42

12日目 これは異世界のテンプレではない

9日目

飽き性な自分がここまで続くのはなかなか感動ですね・・・30日までは続ける予定です

そのあとはまたその時考えます。



「グガガガーっ。」


となりのフーリル君のいびきは実にうるさい。こういう時の対処法は簡単だ。そうつまり鼻摘み。


「グガガガガガがガーーーっ。」


なに!?もっと強くなっただと!?クソ!もう一度だ!


「スピピピピピピピ。」


ふぅ、なんとかまだましなレベルになったな。


(3段階で強弱の設定ができる扇風機みたいですね。)


なぜ隣にフーリルが寝ているのか。その質問に答えるのは実に簡単だ。ここはそう!フーリルの家なのだ!


(いったい誰に話しかけているのですか。)


う、うるさいな。いちいち気にするでない全く。経緯は簡単だ―――――――――


「クエストも達成したしどうするかー。いい宿屋でもないものか。」


「アニキ!寝床がないならウチに来るといいっすよ!」


「おお、サンキュ。」


―――――――――――――


という訳だ。


(回想に入るまでもなく簡単でしたね。)


どうやらこの家は親の形見らしい。小さくてボロだけど補修された床や壁は大切に使われているのがよくわかるし暖かい。


さぁなぜ隣で爆睡しているフーリル君がいる中、なぜ私は寝ていないのか。


(ピンポン!いちごせいか!)


正解!そう、つまり!いろいろやってみよーのコーナー!


(わーーー888)


いやはや現代の男子高校生なら寝る前にスマホいじって寝落ちするのを待つ。これって常識でしょう?


(乱暴する気ですね!エロ同人みたいに!)


ぐへへへへ、お前の至るところを擦りまくってくれよう。

さぁ!ロックを解除して中身をたっぷり見せるんだな!


(く、くやしい!でも従っちゃう!)


ふーむ、こうして見るとそこまでアプリが多いってわけではないなー。マップとか検索の・・・これは!gooogle!gooogle先生!

なんてギリギリなネーミングなんだ・・・一切隠す気のないスタンス・・・怒られかねんぞ!


ふむ、しかし・・・「スライム 種類」っと。


おーいろいろ出てきた。本当にあっちのインターネットみたいになってるぞ。

ここは無難に・・・wakipedia!?なんだか芳醇な匂いがしそうで嫌だな・・・。


スライム、最弱のモンスターとして挙げられることが多いがその実、最も多くの冒険者を殺しているとされている。


ほえー、怖いななんだか。あれか、元の世界での蚊みたいな感じですか。


スライムが持つ魔石には固定的な性質がほとんど存在しておらずあらゆる環境で変質、適応し能力を得るために時に冒険者に厄介な存在となる。


その進化の数は確認することの出来た現存の種だけで有に千を越える。


す、すごいなこれは・・・なんというかロマンがあるぜ!能性のスライムよ、まだそこにいるなら、行く道を照らしてくれ。


さぁ肝心の種類の時間だよ!いるんだろうなもちろん!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いたっ!!!!!衣類だけを溶かすスライム!しかも美少女限定!なんてこったい!存在が罪だねこりゃ!元の世界にいたのならすかさず性の消費だとかで弾劾されていただろうよ!


だがな・・・フフフここは異世界なのだよ諸君。つまり合法!スライムくんがやっとことなんです!ごめんなさいでまかり通る世界だ!


(ムフフフフフフフフ、なかなか夢がありますな、マスター)


わかっているじゃないかπくん、こいつがロマンと言わずして何をロマンと称するのかね。


よし、そろそろほかのアプリの探索にも戻ろう。お、なんかわざとらしくNEWってついてるのがあるじゃないか。


・・・冒険者ギルド?なんだいこれはπくん


(もちに冒険者ギルドですよ。クエストの把握や耳寄りな情報の通知、冒険者の情報やモンスター・盗賊の情報まで知り得ることができてしまう便利アプリです。)


おお!なんと有益なアプリなんだ・・・。なんかやっとまともな形でサポートしてもらった気がする。


もうすでに1日終了しようとしてるのにおかしくない?


(エリートのサポートってのは目に見えないものなんですよ。)


なんとも信用ならん言葉だ。・・・この貢献度ってのは?


(それはもちろん昇格のために必要なポイントですよ。クエスト達成して貢献度を稼いでランクアップ!とりあえずはブロンズを目指しましょう!)


なるほど・・・こういうのがあると楽しいじゃないか。異世界も捨てたもんじゃないぜ!ここから始まり成長し、俺はやがて魔王を倒す勇者になるんだろうなぁ。


(魔王なんていませんよ。)



(魔王なんていませんよ、この世界。)


ええええええええええええええええええええ。テンプレは?ねぇねぇテンプレはどこですか?


異世界ちゅーたら魔王が君臨してなかったらダメでしょうが!どこに魔王のいない剣と魔法の世界があるんですか!


(そう言われましてもいない者はいないのですよ。)


ふえぇぇぇ。しょんなぁ・・・僕おおきくなったら吟遊詩人さんに歌ってもらうのが夢だったのにぃぃ・・・。


(ハッハッハ。寝言は寝てから言ってくださいね。)


何をっ!?俺の夢をサポートするのがお前の仕事じゃないのか!


(ライフサポートですぅ。私はあなた死んでなければ仕事を全うしてるってことなんですぅ。)


だめだこのAI。早く何とかしないと。


うーん、しかしだな。マップは知ってるしあとはステータスだけかぁ。なんだか寂しすぎない?カメラさえないの?


(現在はLv1なんで本当にギリギリまで縛られてるのですよ。マスターのレベルさえ上がれば私だって仕事できるんですからね。)


むぅ、人のせいにするとはなかなか性根の曲がったやつだまったく。


ふむ、そうだ!ステータスの確認しよう!初期魔法の獲得とかでしっかりと見てなかったからなそういえば。


名前:わたなべ しょうた Lv1

年:17歳

種族:人

状態:なし

体力:35    スタミナ:20

力:2     魔力:5

知恵:2    魔力量:20

物理防御:1  魔法防御:0

素早さ:8   運:62


スキル:初級魔法Lv1、スライム召喚Lv1


うーむこうやって表示されると自分がゲームの世界に入ったみたいでなかなか高揚するな。

ちなみになんだけどこのスライム召喚の獲得には物語がある。


今日スライムの魔石を取り除いたときバトルチュートリアルが終わったのだ。


なんとその報酬がガチャだった。


いや、ソシャゲかって。ガチャは悪い文明。滅ぶべし。


(じゃあもう引かないでくださいね。)


おで、ガチャ、だいすき、おで、ガチャ、ひく


(急に原始人に立ち返らないでくださいよ。もともと知恵が2しかないのに・・・ププッ!)


あっ!こいつ笑いやがった!気にしてたのに!


(ところでマスター、他意はないのですが男性は射精する時IQが2まで下がるらしいですよ。)


明らかに他意があるじゃねーか!常に射精中じゃんか俺。もう絶倫のレベルじゃないぞ。


まったく、まったく。いや脱線したな。まぁつまりだ・・・あるのだ。このスマホには・・・。


スキルガチャ!!!!!!!なかなか夢があるのうふぉふぉっふぉ。


いやはや現実世界でも運だけは良かったんだよ私は。故にガチャという文明、大好きでございます。


ステータスアプリには自分のステータス画面と下のタブにガチャってタブがある。


それを押せばパッシブスキルガチャにアクティブスキルガチャの2種類が画面に出てきて今回はチュートリアルでアクティブの基礎スキルガチャを1度引いたのだ!


このガチャで実力が上がるというシステムなかなか楽しい。だって努力しないでいいんだもん。


(なかなかにダメ人間的な考えですねマスター。)


知らん知らん!何も聞こえへんで!賢く生きているのだよ俺は。ズルなんかじゃない。


(あっ、そうでした!ログインボーナス忘れてました!)


だからソシャゲかて。それ異世界でのテンプレちゃうって。


(さぁマスター、基礎スキルガチャを1回引いてください。)


え、ええんか?さっきまではあまりよろしくない的な雰囲気出してたのに。


(あくまで心構えが良くないと否定しただけです。正直今のままじゃ何もできないんで引いてください。)


ひ、ひどい!二重に罵倒された!引くのもダメで引かなくてもダメだなんて!


πの馬鹿!もう知らない!


いいもん。めっちゃいいの当ててやるもん。ここからチート異世界生活のテンプレなんだもん。


カシャン


スキル・スライム召喚Lv2を獲得しました。

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