表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

氷は陽射しで溶けるもの

「おーっ!おはよう!」

学校への道を歩くクラスメイトの後ろ姿を見つけて、自転車を飛び降りる。

「……どうも」

ゆっくりと振り向いて、毎日のことながら氷の瞳、他人行儀な挨拶。2-4の雪女は今日も健在だ。でも。

「今日は名前呼ばなくても振り向いてくれたね!」

顔を覗き込むと、彼女はそういえば、と口を押さえた。

「……だって、まあ、そろそろ慣れたし」

ぼそぼそと呟く彼女は、思い切り目を泳がせている。雪女の白い頬はほんのり赤く染まっていた。

「……なに……」

「ん?暑そうだなと思って」

「馬鹿にしてる」

つん、とむくれた。今からこんなに魅力的な君の、氷が溶けて春が来たらきっと咲く笑顔を、俺が見たいから明日も。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ