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「アンジェリーク」はあやふや

 「乙女ゲーム」か「悪役令嬢もの」か――


 この世界はどちらかであろうことは、ほぼ確実だ。

 そして「|ジョセフィン・メリーアン《私》」は「乙女ゲーム」世界の場合、その主人公であることもほぼ間違いないだろう。


 ……根拠が、髪色しかないのが痛いけれど。


 ただこれが「悪役令嬢もの」かどうかはまだ確認出来ない。

 「乙女ゲーム」であることは間違いないとして、その場合「悪役令嬢」というキャラは標準装備されているものなのかどうか。


 その辺りが、私さっぱりわからないんだよね。


 こういう「乙女ゲーム」の元祖って「アンジェリーク」だった記憶がある。

 それでライバルキャラがいた記憶もあるんだけど、そういうライバルを「悪役令嬢」と言っても良いのかどうか。


 それに「アンジェリーク」のライバルキャラって「2」から登場したのでは?

 であれば、無印にはそもそも主人公と対比するようなキャラはいなかったのでは? いなくてもゲームは成立するのでは?


 この記憶が確かなら「悪役令嬢もの」である可能性は消える可能性がある……とにかくわかることは、今手元にある情報じゃ足りなすぎる! ということだ。


 それに根本的な問題として、どうして私がこのタイトルもわからない、見当もつかない「乙女ゲーム」に巻き込まれることになったのか?


 ……そこが改めて謎過ぎるんだよなぁ。


 もちろん、それについても色々仮説を立ててみてはいるんだけど。

 とにかくゲームの本編は始まったのだ。あるいは始まろうとしている、ぐらいかもしれないけど。


 それによって、さらに情報を入手するチャンスは増えるはず。

 出来れば「悪役令嬢」が装備されていることを祈りたいところだが――


               ~・~


 以上の考察によって、当面の私の学生生活の方針は決まった。

 「うんこ聖女」の話を、意識的に広めていく。この一手は、状況がどう転んでも有効なはずだ。


 だって私、「乙女ゲーム」のイケメンたちとくんずほぐれつする気はさらさらないからな。どれだけ評判が悪くなっても構わない。


 いや、堆肥に《聖女》の力を使う事ぐらいでは、決して評判は悪くならないことはキチンと学習している。ましてやエリートが集まるこの学校では、普通に興味を示してくる生徒たちもいた。


 何せここは女子寮。

 そして寮生の多くは各地の《聖女》たちなのだから。


 ただそれでも、私がモテるなんてことは無いだろう。

 特にゲームの中核を担うイケメンたちが「うんこ聖女」に興味を示すなんてことは……パブリックイメージ的に不可能なのでは? と思うんだよね。


 興味を示すにしても、何かきっかけが無ければ、シナリオ的に「ご都合が過ぎる」と批判されかねない。


 だから、まずはイケメンたちと接触しないように行動する。

 目立たないことが大事だ。


 けれど――「悪役令嬢」が存在しているかどうかは確認しておかなければ。

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