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「聖女もの」充填率が上がってゆきます

 そんなこんなで《聖女》としての生活の未来が見えてきた昨今。

 恵まれた環境で、このまま成長して体が大きくなれば《聖女》としての生活も、楽にはなってゆくと思うし。


 ……今ちょっと、しんどくはあるのよね。馬車とか自分で使えれば、少しはマシになる気もするけど。


 あ、もしかしたら子供でもなんとかなるかも。

 「ヒートガイ・ジェイ」でもそんな描写あったし。これは改めて検討してみよう。


 で、改めての話なんだけど私が抱えている、もう一つの問題。


 この世界は一体何なのか?


 については、当たり前に進展が見られない。

 《聖女》としての展望が明るくなったところで、私の感覚では、


 普通の異世界:50%

 「聖女」もの:40%

 「悪役令嬢」もの:10%


 ぐらいなのかなぁ、となっている。


 「ここは、いわゆるナーロッパ世界」とするだけで十分説明出来るし、特徴といえば《聖女》の存在があるだけ。

 そして《聖女》がいるからと言って、「聖女もの」である決まりはない。


 そもそも、私が「主役」っていう保証も無いわけで。

 ビジュアル的にうるさいけれど、ちょっと目立った脇役という可能性だってあるわけだ。


 さすがにモブってことは無いと思うけど。


 となると、将来的に私は何らかの危機に巻き込まれるって事になってしまうのよね~。これはヤクい。


 推測すればするほど自分を追い込んでいく感じは、日本にいた頃を思い出してあんまり気分が良くない。


 では建設的に考えてみようという事になるんだけど、そもそもとしてまず私が《聖女》認定状態なのが元凶なのは明らか。

 認定どころか実績も詰んでしまっているし。


 かといって、推測だけはしたものの、よくわからない《聖女》の力だ。捨てるにしても、捨て方がわからない。

 もちろん「隠す」なんてことは完全に手遅れだ。


 こうなると、予測された危機を前にしてただただ頭を低くするしかやりようがない。大人扱いになるまでは、仕様で平穏なハラー村の生活を堪能しよう、なんて考えてたんだけど――


                ~・~


 それは夏の日だった。

 山地にあるハラー村は、夏といってもそれほど暑くはならない。


 ……いや、日本というか地球と違う世界なら、まず「夏」があることについても引っかかるんだけど、それは置いておく。


 日差しだけはしっかりと夏の明るさがあり、私が祈りを施した麦畑も青々と輝くそんな日に、彼女は現れた。


 青い髪で黒い瞳。

 年の頃は私と同じくらいなので、少女という事になるだろう。


 彼女の名前は「レル・コーポ」。


 隣村から馬車に乗ってわざわざやってきた彼女もまた《聖女》だったのである。


 ……となると「聖女もの」である確率が高くなるのかな?

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