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「スプリガン」か「SAO」か

「元の世界って……えっと、つまりここが《《日本》》だって言うの?」


 当たり前にエリーが嚙みついてきた。この段階ではまだまだ説明不足だし、仕方のない事だろう。……話す順番間違えたかな?


 でも、完全に間違えたわけではない。

 エリーも、単に怒っている、という感じじゃなくて困惑してるって感じだし。


 正直なところ、日本にあるかどうかは微妙なところだと思ってる。

 日本にいる可能性だって高いんだけど。


「――仮想現実、って言葉聞いたことない?」


 エリーが落ち着いたのを見計らって、私は説明を再開した。

 こういう時は大雑把な話に持って行くんじゃなくて、話を具体的にした方が良いだろうってことで。


 その狙いは正解だったようで、エリーから少しは落ち着いた反応が返ってくる。


「それはあるけど……あれってもっと大掛かりな――」

「そう。大掛かりにすれば出来ない話ではなくなってる。それに現実との差は技術の進歩で、だんだん見分けづらくなってる」 

「でもあれは、自分はそのままで」


「多分、そこも変えれるようになると思うんだけど、それももっと簡単にする方法があるよね?」

「何?」

「アバターを操る、っていう方向なら自分の姿は簡単に変えれる」

「だからそれは――ああ、技術の進歩か」


 うん、狙い通りの場所に直地してくれた。

 ここからが二者択一なんだよね。


 「SAO」にするか「スプリガン」にするか。

 いや、これも順番だね。順番に説明すればいい。まず「スプリガン」だ。「スプリガン」の名前を出さなくてもいいし。


「私はこういう本を読んだことがある。一般に出回っている技術は最先端ではない。もっと進んだ技術は隠されている」


 ――軍に


 とは、言わないでおくか。軍事技術が発展し、それが民間に広がるのは自然な流れとも言えるわけで。

 「プラレス3四郎」は、それは間違いだと主張してたけど、どう展開させるつもりだったのかなぁ? 打ち切りらしいけど。


 まぁ、出回っている技術が最先端ではないってことは「スプリガン」で言及してた。「刃牙」でも……あれ手品師(マジシャン)って話だったっけ?

 そっちは黙っておこう。


「う、う~ん、何だか陰謀論みたいだけど」


 エリーの反応はある意味では精神の健康さを窺わせるものだ。

 申し訳ないけど、もっと怪しげな話させてもらう。


「じゃあ『SAO』――『ソードアート・オンライン』は知ってる?」

「それは……知ってるけど」


 お、さすがの知名度。

 ゲーム文化に接してるなら概略ぐらいは目にしたことも多いんじゃないかな?


「え、待って? じゃあ『SAO』みたいな状態だって言うの? ヘルメット被って、それでゲーム世界にそのまま……入り込む……って」


 うんまぁ、それでもいいか。

 私は「アリシゼーション編」もあり得るかな? と思ってるんだけど。

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