睡眠と食欲
まだまだ続きます。
ゆっくり投稿してますゴメンナサイ
また絶望に支配され呆然としていると彼女が来て何かを言っている。だけどやっぱり何て言っているか分からない。それが伝わったのかは分からないけど急に横になった。疲れたのだろうか?彼女は私のことをじっと見ている。これは寝ろってことだろうか?横になると彼女はニコッと笑うと目を閉じた。こんな状況で寝れるわけがない…。もしまた襲われたらと思うと恐怖で体が震える。今までのことを思い出してしまい恐怖心に囚われていると寝ているはずの彼女が背中を優しく叩いてくれた。小さい子をあやすみたいな感じで恥ずかしかったが1人じゃないと分かり安心して私はいつの間にか寝ていた。
朝、目が覚めると少し疲れは取れたかのように感じた。ぼーっとしてるとぐーっとお腹が鳴った。お腹を抑えてキョロキョロと周りを見た。廃墟の奥にいた彼女と目が合い一気に恥ずかしさで顔が赤くなった。恥ずかしい…。めちゃくちゃ恥ずかしい…。昨日の昼から何も食べてないからこれは仕方ない…。仕方ないの…!急に彼女は森に行ってしまいあっという間に姿が見えなくなってしまった。彼女に見捨てられてしまったのだろうか…。嫌だ嫌だ。ここに1人にしないで欲しい。だけど森に行く勇気が私にはない。
「置いていかないでぇ」
声に出して泣いていると彼女は腕にたくさんの果物?木の実?みたいな物を持って帰ってきた。驚いて彼女のことを見ると彼女も私が泣いているのを見てとても驚いた顔を見せた。それがおかしくて思わず笑ってしまった。常に表情を崩さなかった彼女が初めて感情を表してくれた。様子を見るに彼女は見捨てたわけではなく、お腹が鳴った私のために食べる物を採ってきてくれたらしい。すぐ見捨てられたと泣いた自分が恥ずかしい。このままじゃダメだ…。私も彼女みたいに強くなりたい!と決意をした瞬間にまたお腹の虫が鳴った。なんでこんなにもタイミングがいいんだ…。このお腹は…。ほんとに…。
私が知ってる木の実はひとつもなかったから彼女の見よう見まねで食べることにした。木の実を手に取ると濡れてる感じがする。恐らく洗ってくれたのだろう。彼女と同じ木の実を選び同じ食べ方をする。何せ見た目が漫画で出てくるような見た目なのだ。食べ方も分からないし食べるにも未知過ぎて分からないから真似て食べる。ある程度食べてお腹いっぱいになったら次は喉が乾いてきた。そういや木の実は濡れてた。もしかしたら川とかがあるかもしれない。そこに案内してもらおうと彼女の方を見ると木の実を地面に埋めていた。何をしているんだろうとその様子を見ていると木の枝を取って木の実に突き刺した。びっくりしてそのまま見ていると実が綺麗に2つに割れ、その中に水が溜まっていた。彼女はその実を私に渡してきた。飲めってことかな?飲んでみると、甘い水の味がした。美味しい。喉とお腹を満たしたせいかまた眠くなってきた。眠気に抗えず私は意識を手放した。
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