魔王様探索す
ー始まりの魔王の城跡地ー
眩い光が収まり目を開くと、優美な玉座?に僕は座っている。辺り一面に瓦礫が散らばり、かつて栄華を誇ったことを窺わせる赤いぼろぼろなカーペットがある。
「さてと……とりあえずステータスを確認するか」
《ステータス》
名前 カイン
種族 高古代魔族lv1
job 魔王lv1
《スキル》
【魔眼】
目に魔力を集めることで周りの魔力を見ることができる。
【原初魔法】
極めて魔力適性の高い高古代魔族にしか使うことのできない魔法である。その威力は絶大である。
【魔闘術】
体内魔力を高回転させる事で肉体の性能を跳ね上がらせる。
【ボス属性極】
全状態異常完全耐性、おようび全ステータス大アップ、種族固有弱点被ダメージ中アップ
【成長補正極大】
lvアップ時ステータス上昇率補正極大
ユニークスキル
【魔王の威圧】
自身より敵が低レベルの時敵スタン
これを使うと部下の忠誠心もアップするよ♪byファレーナ
【瞬間完全回復】
好きなタイミングで回復可能、ただしゲーム内時間で一日に一度のみ。やっぱり勇者を絶望させるには死闘の果てに減らした体力を何事もなかったように回復させられることだとおもうんだよね♪
【言語知識EX】
さまざまな種族を支配する魔王には必須のスキル
【強奪】
倒した敵のスキルを一つ奪える
ふーんさすが☆10か……街じゃないのは辛いけど……
ファレーナは特別にここにしたと言っていたな……
辺りを探索しろということかな?
そう考えながら玉座?から立ち上がる。
「お約束的に……玉座の後ろがあやしいよな……」
しかし玉座な後ろを見ても何もない。
「となると……
カインは玉座を押してみると
ビンゴ!」
玉座の下には隠し階段があった!きっとファレーナはここに誘導したかったのだろう。
「これは……例え罠だろうと行くしかないな」
カインはそう呟きながら階段を降りると
玉座が元の位置に戻ってしまい、最初にいた場所に戻れなくなってしまったみたいだ。
「ちっ、進むしかないか。」
舌打ちしても事態は好転する訳ないしなぁ……
……………
…………
………
……
…
「よしっ」
10分ほど歩くと扉が見えてきた。
「ふむ……扉はかなり遠くにあるのにしっかりみえるな……暗視の種族補正があるのか」
そう一人考察しているとようやく扉に着き一応罠がないか確認して扉を触るとインフォが聞こえた。
《カインは始まりの魔王の隠し部屋を見つけた。SP50を手に入れた》
よしっ
確かSPは新しいスキルを入手するのに使うんだったな。
「これだけでもなかなか美味しいんだが……これは……期待できるな……」
扉を開けながら呟き部屋を見るとここにくるまでの廊下の惨状に比べ異様なほど小綺麗であった。
……何か魔法でもかかっているのか……
「本は後で確認するとして……武具を確認するか」