14話
「葉弥先輩、死んだんじゃ」
「いやいや、死んでないよ?ていうかどうしてそうなった?」
「ボケたかっただけです」
「あそう」
間 葉弥
彼は太刀の小学校からの先輩である
妙な行動力とおかしな想像力以外は大体人並み程度だ
「でも先輩行方不明だったんじゃ?」
そう彼は太刀の入学式で太刀に挨拶したあと
妙な事を言って行方不明になったのだ
「まあ~それはね、君と似たようなものさ」
はい?今この人何て言った?
異世界に?この人も?
「うん、異世界に行ってきたよ」
「いつ頃帰って来たんですか?」
太刀が聞くと
「大体君が異世界に行って3日位して帰ってきた」
「同じ世界に?」
「うん」
この人もなかなかのものだ
あり得ないことを平然と言ってくる
「まあ、その事は後回し、君はまだまだ能力を使いこなせてないね」
「そうですか?」
俺は以外と自分の能力には少しだけ自信があった
大体の物は創れるし
その創った物に能力を付与する事も出来るようになった
だが、それでも未熟だと言う
「どの辺が未熟だと?」
俺は聞いてみた
「そうだね、能力を使うのは十分だが、まだ、自分の能力を把握してないね」
「把握出来てない?」
確かにそうだった
自分はきちんと能力を把握出来てない
だから、能力の限界を知らなければ
物を創造するくらいしかきちんと使い方が分からない
「ちなみに、君が今使ったのは、[言霊]て言うものかな?」
「[言霊]?」
「そう、簡単に言えば魔力を使って、相手に無理やり命令するみたいな物」
なるほど、俺は無意識に魔力を言葉に使っていたのか
「あと、それの応用が[言の刃]言の葉じゃないよ」
「なぜに刃とかく?」
「それはね~[切り刻め]」
そう言うと国光が落としていったナイフがバラバラになった
「どうやったんですか?」
「ん?簡単な話、言葉に魔力込めて、魔力できざむ、それだけ」
「それだけで、こんなことを」
俺は思った、無意識にこれを使っていたら
大変な事になっていた
「ちなみにだけど、別に魔力を込めるだけだから、切り刻め見たいに言わなくていい」
「なるほど」
「んじゃ、やってみなよ」
先輩はベンチに空き缶をひとつおいた
「どうぞ」
俺はそれにめがけて言の刃を使った
「[切り刻め]」
すると空き缶がバラバラになった
「うん、さすがだね」
これをやるのには物凄い魔力が必要らしく
俺でも一回使うとかなり魔力を消費し疲れる
やはり先輩は化け物のようだ
「まあ、訓練するのがね、一番だよ」
それは、そうだが
それをなかなか簡単に言ってくる
それがまた、先輩らしいんだが
「んー、そろそろかな?」
先輩がそう言うと一人の少女が
下から跳んできた
グランドから屋上まで、跳んできたのだ
俺は、その少女に見覚えがあった
鎖舞 鍵葉だ
彼女は、タコを倒した時に出てきた女の子を
引き取りに来た子なのだ
「貴方は…あの件はありがとうです」
「いやいや、別に」
俺は、いきなりお礼を言われて
少し戸惑った、何より前会った時は
普通の女の子だったのが
ここまで凄い人だとは全く思わなかった
「そうか」
先輩は鍵葉から何かを聞き
何かを悟ったように頷いた
「時間だからそろそろ行くよ、訓練頑張ってね~」
そう言うと先輩は屋上から飛び降りた
それに続くように
鍵葉もこちらに一礼してから飛び降りた
「ふぅ」
俺はため息をついた
そして思った
上には上がいるんだな、と
授業には、普通に間に合った
教室には国光は居なかった
その後俺はほとんど活動をしていない
部室にいった
「あ!太刀、来たんですね!」
フアが出迎えに来た
クルアも来ている
そして魔王も
魔王はこないだ部活に入ったのだ
理由はよく分からない
「そう言えば、お前ら文化祭どうする?」
文化祭では、部活ごとに出し物をやる
ゲーム出したり、本を出したりと
一応1日目としてクラスの出し物もあるが
屋台以外は真面目なものが多い
ノリの良い先生の場合okするが
大概はアンケートのまとめ等だ
「うちは、小雪ちゃんの案によりメイド喫茶です」
「おk、楽しみにしている」
即答した
「……代わりに太刀は執事を」
「おk、メイドのためなら」
また即答した
だって、こんな美少女太刀がメイドになるんだぞ!
最高じゃないか!
これを喜ばない男子がいるか!
―コンコン
ドアを叩く音がした
来客のようだ
「はーい?」
フアがドアを開けると
「やぁ、昼休みぶり」
先輩が立っていた
「はぁ、また貴方ですか」
鍵葉「どうも、鍵葉です。出番が少ないのと気まぐれで出てきました」
作者「why?」
鍵葉「これから、気まぐれにより、後書きを少し変えようと」
ぐろう「そですか」
鍵葉「といって喋ることありません」
ぐろう「まぁね」
鍵葉「と言うわけで次回予告」
ぐろう「何かが起こる!」
鍵葉「何がですか?」
ぐろう「何かだよ」
鍵葉「しばらく更新が遅れるそうです。一応書くそうですが」
ぐろう「最近忙しいので」
鍵葉「これからもよろしくお願いします」
ぐろう「感想など頂けると幸いです」