第1語り 二度寝なんてするんじゃなかったorz
「(誰か教えてくれ……)」
どうしてこんな事になった!!!
『魔王様万歳!』
『魔界の救世主万歳!』
『神は我々魔族を見捨てなかった!』
もてはやされるのは嫌いじゃないんだけどさ……
てか最後の奴、お前仮にも魔族だろ?なに神に感謝してんだよ!
え?邪神?ならOK
はい。現在の状況を簡潔に説明しましょう。
朝目が覚める
↓
眠いから二度寝
↓
再び目覚める
↓
なんか知らない部屋にいた
↓
「あなたももう16歳ね……」
↓
え?なんか聞こえるんだけど?もしや勇者フラグ!?
↓
「そろそろ魔王として活動を始めなさい」
↓
はい?
↓
「さぁ、支度をして(魔)王の城に行くのです」
↓
そうか、夢か
↓
「夢じゃありません。てか早よ行け。」
↓
だが断る!
↓
「ワープ!」
↓
飛ばされた
↓
なんか崇められてる←今ここ
悪夢なら醒めてくれ
そう思っていると
「諦めろ。」
ポンと肩に手が置かれ振り返ると
「何故お前がここにいる。出て行け、俺の夢から。」
「だが断る!」
なんか数名ほど知り合いがいたんだが……
しかもご大層に四天王チックな格好しやがって
「(趣味か?コスプレが趣味だったのか?
コイツらとは付き合い方を改めよう)」
そう思っていると
「お前なんか変な目でこっち見てるが自分の姿を一回見てみろ。」
「え?」
……………は?
何故俺は魔王ファッションをしているのでしょうか?
しかも奴らより数段派手で本格的な感じのを
「違う!断じて違うんだ!俺にこんな趣味はない!」
だから生暖かい目で見るのを止めてくれ!
てかお前らだって十分イタい格好してるからな!
そんなこんなで混乱していると何やら部下らしい魔族の者が近付いてきて
「魔王様、そろそろ演説を。」
は?演説?
いや、ムリムリ!
何も考えてないし!
てか何も考えられないし!
こっちはパニクってんだよ!
そしてニヤニヤしてるアホ共、後で覚えてろ……
「(こうなりゃヤケだ!やってやんよ!)」
そして俺は演説を開始した。
とりあえず魔王っぽい事言っといてこの場を凌いだのであった。
「~~~と言う訳で各自魔族としての誇りを持って行動せよ!以上!」
『ウワァァァ!!!魔王様万歳!』
大絶賛でした
もういっそのこと魔王として生きていこうかな
「お疲れ様。」
「ナイス魔王。」
「ケータイがあれば録音しておいたものを……」
「ビデオカメラがあれば録音しておいたものを……」
前半の2人(上から)
大津 一海
通称カズミ
パワー系キャラ
ぶっちゃけ変態である
容田 冨羽
通称フウ
カズミの変態発言を粛正する
お前らは労いの言葉だから良い
だが後の2人
守嶋 星斗
通称セイト
メガネキャラの割にアホである
容田 誇有
通称コウ
Sキャラ
カズミの(以下略)
お前らはダメだ
なんかもう見せしめとして反逆罪かなんかで排除したい
とりあえずなんやかんやで俺と愉快な仲間達の魔王?(+四天王?)ライフが始まった
「終わって欲しい
俺の精神が崩壊する前に……」