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第3話 父はイケメンさん

なかなか話が進まない。






母は超絶美人さんと判明してからしばらくして。



ドンッ!と突然病室の扉が開いた。



「美緒!産まれたか!?」



扉から入ってきてのは・・・一言で言うならイケメン。



母が100人中100人振り替える美人さんならこれまた100人中100人振り替えるようなイケメンだ。



まさか?こいつが父親か??



イケメンが入ってきた母の嬉しそうな顔を見るとどうやら間違いないようだ。



・・・・・・うん、リア充もげろ。イケメン爆発しろ。




俺なんか童貞だぞ!ちくしょおぉぉ!!



「よくやったぞ美緒!!ほ~ら俺がお前のパパだぞ~。」



父らしき人は母から俺を受け取りイケメンスマイルを俺に向ける。



くっ!なんだこの破壊力は!!男に惚れそうになるだと!?



なんだかうちの父は天然女たらしの臭いがする。



気づかないうちにハーレムとか作ってそうだな・・・。



突然だが俺はハーレムをあまりよく思っていない。



マンガやアニメじゃあるまいし現実でハーレムなんか作ってみろ・・・リアル大奥だぜ?



女性の修羅場ほど怖いものはないと思う。



ヤンデレにでもなってみろ。



毎日ホラー映画に等しい体験ができるぞ?



まあうちの父は母さん一筋みたいだから多分大丈夫だろう。



今も目の前で砂糖吐きそうな空間を作り上げている。



・・・・やっぱり爆発しろ。



「ねえ瞬哉さん?この子の名前何にする?」



母さんは父から再び俺を受け取りそう言った。



あれ?そういえば自分の名前が思い出せない。



・・・まあいいか。そんなに未練があるわけでもないし。



生まれ変わったなら仕方ない。新しい名前新しい自分を始めてみよう。



今度は少しでも楽しい人生を生きられるように頑張ってみるか!



「実は一ヶ月前から決めてたんだ。この子の名前は・・・要!八代 要だ!」



ほう・・・なかなかいい名前だな。



「要?素敵な名前ね~。あなたは今日から八代 要よ。これからよろしくね?」



母は聖母スマイルを俺に向けそう言った。



これから新しい人生が始まるのか・・・・。





不安で一杯だけど・・・まあ頑張ってみるか。








父は高校生の頃にハーレム一歩手前でした。



母と出会っていなかったら今でも毎日が修羅場な日々だったでしょう。




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