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第2話 叔母は天然母は撫子

主人公の叔母と母登場。



父の出番はまだ来ない。




先程までカオスだった状況もだいぶおさまってきた。



白衣のおっさんは「失礼、少々取り乱しました。」とそれは無理があるだろうという言い訳をしており先程倒れ込んでいた看護師さんは仲間の看護師に運ばれていった。



・・・うん、わりとカオスだ。



しかし俺を抱えている女性はツワモノだなぁ。



さっきからずっと笑顔のままだよ・・・。



ジッとツワモノお姉さんを見詰めていたらお姉さんが「あらあら、私の顔に何か付いている?」と慈悲深い笑みで話しかけてきた。



俺はそれにたいし「お姉さん綺麗だねぇ~

。」と言いたかったが「だぁ~、あぶ~」と言う赤ちゃん言葉に変換されてしまった。



クソッ!これが赤子の限界か!!さっきは目を開けることに成功したのに!!。



俺は仕方がないので心の中でお姉さんを褒め称えることにした。



(お姉さんマジ美人だな。俺が後20年早く生まれてたらマジで口説いてたぞ。)



そんなバカなことを考えていると。



「あら~。美人さんなんて嬉しいわ~。」



・・・は?分かるの!?



てか心読めるの!?



「なんとなくね~。」



マジかよおい・・・。



それじゃあヘタなこと考えられないじゃないか!



「そんなに気にしなくてもいいのに~。」



またですか・・・。



お姉さんは読心術の達人さんですか。



ところでお姉さんはどちらさまですか?



「私は八代 碧。あなたのおばさんよ~。」



・・・え?マジ?



この美人なお姉さんか叔母さん!?



高校生くらいにしか見えないぞ!!



「うふふ。こう見えても20代よ。」



マジかよ・・・。現役高校生でも違和感ないぜ。



ていうか20代に見えないし。



あれ?そういえば俺を産んでくれた母親は?



「あら~、そうだったわね。忘れてたわ~。」



・・・うん、この人 天然さんだ。



天然で美人 な叔母さん・・・ありだな。



「美緒~、この子があなたの赤ちゃんよ~。



やっと母親と対面かぁ。なんか長く感じたな。



叔母さんに抱えられて先程まで荒い呼吸をしていた女性のもとまでやって来た。



髪が乱れていて顔がよく見えない。



女性は呼吸を整え叔母さんから俺を受け取った。



その時初めて俺の母親である女性の顔を見ることができた。



まさに大和撫子これほど日本人のいいとこ取りをしたような女性を俺は見たことがない。

ぱっちりと開いた少し垂れ目気味な大きな黒目。小顔な顔のパーツはまさに芸術。胸は控え目だがモデルのような引き締まった体型。



俺を抱いて微笑みかける姿はおそらく聖母を体現したかのようだろう。



ようするに何が言いたいかというと・・・



惚れてまうやろぉ~!!!










母は超絶美人さんでした。





主人公は母に一目惚れ。

これにより主人公はマザコン道一直線・・・という展開にはなりません。



せいぜい軽いマザコンです。




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