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蒼天の月影より

昔語り

作者: 一真 シン

手毬唄を思い出す 優しい唄を思い出す

群をなす赤とんぼを追いかけ続けた 秋模様


靴紐のないビニール靴に 水を入れて運んでいた

その先は熱い砂場 笑顔が集う 秋模様


月夜に手をつなぎ 肩を並べて歩いた道は

鈴虫の音色に囲まれていた やわらかく 寂しい景色


手毬唄を思い出す 優しい唄を思い出す

真っ赤に染まった空を見て 『帰ろうか』とカラスが啼いていた




手毬唄を思い出す 優しい唄を思い出す

芽を出すことのないスイカの種を飛ばした この場所で


色の着く石を探して 車の行き来の少ない道に

大きく落書きをしながら雨を待ってた この場所で


満月に背を向けながら ススキを片手に振り回し

「十五夜です」と歩いてた やわらかく 寂しい景色


手毬唄のメロディは 優しい過去の宝物

真っ赤に染まった空の上 『帰れない』とカラスが啼いている

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